ゲンロン13

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ゲンロン13

  • 著者名:東浩紀
  • 価格 ¥2,772(本体¥2,520)
  • ゲンロン(2022/12発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907188474

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内容説明

最新号となる13号はシリーズ史上最もアクチュアルなラインナップでお届けします。巻頭の梶谷懐氏、山本龍彦氏、東浩紀による情報時代の政治をめぐる座談会をはじめ、歴史・天皇・安全保障を扱った三浦瑠麗氏と辻田真佐憲氏による対談、民主主義の起源とビッグデータの関係を問う東の論考「訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について(部分)」を収録しました。
 また、ロシアによるウクライナ侵攻をうけ、小特集「ロシア的なものとその運命」を緊急掲載。本特集はプーチン政権の思想家とよばれるアレクサンドル・ドゥーギンの翻訳などでも話題を呼んだ『ゲンロン6』、『ゲンロン7』『ゲンロン9』のロシア現代思想特集を現在の視点から更新するものです。乗松亨平氏、平松潤奈氏、松下隆志氏、上田洋子らロシア・ソ連を専門とする研究者たちと東浩紀による座談会を筆頭に、ロシアの文化的・歴史的背景を知るためのコンテンツをお届けします。資料として、2018年からのロシアの文化史と政治史上の出来事をまとめた「ポストソ連思想史関連年表」を付録しています。
 ほかにも写真家・大山顕氏の論考、SF作家・菅浩江氏のエッセイ、美術家・鴻池朋子氏ややなぎみわ氏らの特別原稿も掲載しているほか、「第5回ゲンロンSF新人賞」の受賞作2作を大森望氏による導入も加えて収録。過去最大となる500ページのボリュームでお届けします。

目次

【目次】
[座談会]情報時代の民主主義と権威主義|梶谷懐+山本龍彦+東浩紀 
[論考]訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について(部分)|東浩紀
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[論考]斜めのミラー|大山顕
[特別掲載]みる誕生|鴻池朋子
[ゲンロンの目]
動物と人間の中国古代史 『もののけ姫』を越えて|柿沼陽平 
羊は家族で食べ物で 「生きとし生けるもの」とのつきあい方|星泉
[対談]令和の国体 歴史・天皇・安全保障|辻田真佐憲+三浦瑠麗

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小特集 「ロシア的なものとその運命」
[導入]東浩紀+上田洋子
[座談会]帝国と国民国家のはざまで|乗松亨平+平松潤奈+松下隆志+東浩紀+上田洋子
[資料]ポストソ連思想史関連年表2 2018-2022
[論考]祝祭になる戦争、戦争になる祝祭 「戦勝記念日」にみるパフォーマティヴな顕彰|アレクサンドラ・アルヒポワほか 訳=高橋沙奈美 解題=上田洋子

[ゲンロンセミナー]ユートピアの裏側で コムナルカとソ連の記憶|鴻野わか菜+本田晃子+上田洋子

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[特別掲載]台湾・野台戯イェタイシーの生命力|やなぎみわ
[ゲンロンの目]哲学する猫|菅浩江
――――――――――――

[論考]ユク・ホイと地域性の問題 ホー・ツーニェンの「虎」から考える|伊勢康平
[論考]『アンチ・オイディプス』と第三世界の政治哲学 理論と冷戦 第4回 訳=鍵谷怜|イ・アレックス・テックァン

[ゲンロンの目]
動物のような人間とホワイトアウトしたナイチンゲール|大脇幸志郎
恐竜、帝国に出現す 植民地時代の「ジュラシック・パーク」|溝井裕一

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[導入]日本SF短編新世代のカンブリア大爆発|大森望

[創作]第5回ゲンロンSF新人賞受賞作
秘伝隠岐七番歌合 |田場狩
水溶性のダンス |河野咲子

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[コラム]
イスラエルの日常、ときどき非日常 #6 ホロコーストへの言及をめぐって|山森みか
国威発揚の回顧と展望 #4 二者択一思考に警戒せよ|辻田真佐憲
イスラームななめ読み #9 イスラーム教と現代日本の宗教観|松山洋平

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寄稿者一覧
支援者一覧
編集後記

English Contents and Abstracts

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

29
この雑誌は状況に左右されないことが、先駆的に『ゲンロン6』でドゥーギンの論文を紹介する功績につながったような、長期的、抽象的な議論がかえってアクチュアルだというスタンスをとっている。しかし、今回はコロナとウクライナの問題を全面的に展開している。いま何を論じても、両方の問題に触れない訳にはいかないならば、敢えて全面展開しようという思い切りのある号である。冒頭の普遍→具体の編集方針を具体→普遍へとひっくり返したものと解することができる。その中で、前半の大部分を占めている東の論考に触れない訳にはいかない。流行の2022/11/30

るんるん

3
近代民主主義の混乱、ビッグデータ分析のこと、なぜ「人間という単位」が必要なのか、なぜ「データという単位」だけでは不十分なのか、などの論考が興味深かった。「ロシア的なもの」ではロシアの抱えるトラウマ的なものや情念の深刻さに触れた。大脇幸志郎さんのナイチンゲール評のランプの貴婦人はランプの隣人であったもよかった。2023/01/07

mirie0908

1
情報時代の民主主義と権威主義よかった。2023/02/28

なをみん

0
ちょっと保存の効く豪華おせちのお重のような、食べきれない旬の素材を詰め込み過ぎた超高級弁当のようなずっと読んでる積んどくだけで頭が良くなりそうなゲンロン雑誌。高級すぎてちょっと口に合わないネタもあるけれど、ここでしか読めない今読みたい話が。今号は特に色々と知らなかったロシアと戦争の話がたっぷりと。2023/02/03

はと

0
東浩紀著『新しい一般意志意思について』にのみ感想を書きます。まずこの論考は『一般意志2.0』の続編または、訂正、脱構築のような内容にあたると思われた。 しかし読んでみれば議論はほとんど進んでいない。導入は『一般意志2.0』と似たような内容であり読んだことがある人からすればつまらない。 まあ今回は部分と記されているとおり、「これから書き直します!」ぐらいの意思表明を読んでいる程度のものに捉えられる。2022/11/08

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