内容説明
最新号となる13号はシリーズ史上最もアクチュアルなラインナップでお届けします。巻頭の梶谷懐氏、山本龍彦氏、東浩紀による情報時代の政治をめぐる座談会をはじめ、歴史・天皇・安全保障を扱った三浦瑠麗氏と辻田真佐憲氏による対談、民主主義の起源とビッグデータの関係を問う東の論考「訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について(部分)」を収録しました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻をうけ、小特集「ロシア的なものとその運命」を緊急掲載。本特集はプーチン政権の思想家とよばれるアレクサンドル・ドゥーギンの翻訳などでも話題を呼んだ『ゲンロン6』、『ゲンロン7』『ゲンロン9』のロシア現代思想特集を現在の視点から更新するものです。乗松亨平氏、平松潤奈氏、松下隆志氏、上田洋子らロシア・ソ連を専門とする研究者たちと東浩紀による座談会を筆頭に、ロシアの文化的・歴史的背景を知るためのコンテンツをお届けします。資料として、2018年からのロシアの文化史と政治史上の出来事をまとめた「ポストソ連思想史関連年表」を付録しています。
ほかにも写真家・大山顕氏の論考、SF作家・菅浩江氏のエッセイ、美術家・鴻池朋子氏ややなぎみわ氏らの特別原稿も掲載しているほか、「第5回ゲンロンSF新人賞」の受賞作2作を大森望氏による導入も加えて収録。過去最大となる500ページのボリュームでお届けします。
目次
【目次】
[座談会]情報時代の民主主義と権威主義|梶谷懐+山本龍彦+東浩紀
[論考]訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について(部分)|東浩紀
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[論考]斜めのミラー|大山顕
[特別掲載]みる誕生|鴻池朋子
[ゲンロンの目]
動物と人間の中国古代史 『もののけ姫』を越えて|柿沼陽平
羊は家族で食べ物で 「生きとし生けるもの」とのつきあい方|星泉
[対談]令和の国体 歴史・天皇・安全保障|辻田真佐憲+三浦瑠麗
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小特集 「ロシア的なものとその運命」
[導入]東浩紀+上田洋子
[座談会]帝国と国民国家のはざまで|乗松亨平+平松潤奈+松下隆志+東浩紀+上田洋子
[資料]ポストソ連思想史関連年表2 2018-2022
[論考]祝祭になる戦争、戦争になる祝祭 「戦勝記念日」にみるパフォーマティヴな顕彰|アレクサンドラ・アルヒポワほか 訳=高橋沙奈美 解題=上田洋子
[ゲンロンセミナー]ユートピアの裏側で コムナルカとソ連の記憶|鴻野わか菜+本田晃子+上田洋子
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[特別掲載]台湾・野台戯イェタイシーの生命力|やなぎみわ
[ゲンロンの目]哲学する猫|菅浩江
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[論考]ユク・ホイと地域性の問題 ホー・ツーニェンの「虎」から考える|伊勢康平
[論考]『アンチ・オイディプス』と第三世界の政治哲学 理論と冷戦 第4回 訳=鍵谷怜|イ・アレックス・テックァン
[ゲンロンの目]
動物のような人間とホワイトアウトしたナイチンゲール|大脇幸志郎
恐竜、帝国に出現す 植民地時代の「ジュラシック・パーク」|溝井裕一
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[導入]日本SF短編新世代のカンブリア大爆発|大森望
[創作]第5回ゲンロンSF新人賞受賞作
秘伝隠岐七番歌合 |田場狩
水溶性のダンス |河野咲子
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[コラム]
イスラエルの日常、ときどき非日常 #6 ホロコーストへの言及をめぐって|山森みか
国威発揚の回顧と展望 #4 二者択一思考に警戒せよ|辻田真佐憲
イスラームななめ読み #9 イスラーム教と現代日本の宗教観|松山洋平
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寄稿者一覧
支援者一覧
編集後記
English Contents and Abstracts
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