内容説明
大藩藤堂家に仕える澤村甚九郎は、病弱な兄に代わり江戸藩邸出仕を命じられた。伊賀十五家のひとつとはいえ、所詮は貧しい下級藩士。旧い組織の中で汲々と生きる人生にうんざりしていた若い彼は、江戸で立身出世を目論む。だが、夢見ていた甘い思惑は外れ、じゃじゃ馬で鳴らす姫様の守役にされてしまい、困惑する甚九郎だが!? 文庫書き下ろし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
onasu
14
伊勢藤堂家に仕える小禄の澤村家。兄の当主に江戸藩邸への出仕が命じられたが病弱なため、代わりに次男・甚九郎が江戸へ。 役向きは奥向きで、傍流の姫の守り役。望んだ役ではないが、部屋住みとしては、江戸でひとり立ちの術を得るべく、唯一の伝手、今は浪々の身の剣術道場の先輩を訪ねるが…。 市井の育ちで窮屈な暮らしの日奈姫、傘張りの内職に務める小川吉右衛門、出口を見つけたいのは甚九郎だけではなかった。己のみがあがいていると思い込んでいたが、すんでのところで手を差し伸べられ、「青二才」だったと気づけてやれやれ。2023/02/05
naco
4
なかなか読みすすめられず時間がかかってしまった。甚九郎が世間知らずのちょっと生意気な若侍なのと小川様が世間の辛酸嘗めたお人と思いきや二人ともなんやかんやタイトル回収の青二才。モラトリアム真っ盛りだった。2026/04/18
swan_swift
1
よくあるパターンの時代小説かと思いきや「人は何のために生きるのか」という普遍的なテーマが根底にあり、現代人にも刺さる。2026/04/17




