内容説明
怜悧な頭脳とシャープな風貌。そして、毒を含んだ皮肉な発言。車椅子の名探偵「熊ん蜂」こと熊谷斗志八(くまがいとしや)が、女性介護福祉士をワトソン役に、周囲で起きる不可思議な事件を推理する。障害者の抱えるさまざまな問題を背景に、やさしい視線と堅牢な論理が交錯する「柄刀本格」の白眉ともいうべき傑作連作集。著者が挑んだ最大の謎は、生きていることの、この奇跡だ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
18
車椅子探偵、7つのお話収録の短編集。『百匹めの猿』がよかった。2018/04/04
花嵐
4
★★★☆☆ 車椅子の名探偵、通称「熊ん蜂」が女性介護福祉士をワトスン役として謎を解決していく連作短編集。障がい者を取り巻く問題を扱っているとはいってもそれぞれの謎自体にそこまで深く関わっているわけではない。どの事件も単純な事柄のようでいて解決までに至る道筋は短編にしては難しかった。それにしても「百匹めの猿」の犯行の起こし方はちょっと無理筋すぎる気がする…、まぁプロバビリティの犯罪といってしまえばそうなのかもしれないけども。2020/07/19
青葉麒麟
4
主人公が介護福祉士なのでかなり親近感を持てた。安楽椅子探偵では無く車椅子探偵って設定が良い。探偵・熊谷のビジュアルが尖っててまさに《熊ん蜂》障害者の性問題って難しい。2013/01/25
aurora
2
表題作のレイニーレイニーブルーが一番好き。トリック以外の、人の気持ち等も書かれてて。バランスがちょうどいいなと(ර⍵ර)♡個人的には、南美希風シリーズの方が好き。2013/06/28
みお
1
トリック等がちょっと強引かな?車椅子に乗った“熊ん蜂“探偵はよかったです。2011/06/27