山と溪谷社<br> 新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法

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山と溪谷社
新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法

  • 著者名:馬場友希/福田宏
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 山と溪谷社(2022/12発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635063203

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内容説明

あなたも新種を発見できる! 
ツイッターのタグ「#新種発見のエピソード」に寄せられたお話を中心に、21人の新種発見のエピソードを収録。

発見者は4歳~研究者まで、発見地は南西諸島~北海道まで、時には自宅の駐車場、SNSでも発見!?
多種多様な新種発見談にわくわくが止まらない!
昆虫、クモ、鳥類、貝類、魚類、植物、菌類、古生物など19種の生物が登場。

新種はどこにいる? 学名や記載って何? 記載論文って何が書いてあるの? といった、分類の基礎知識もわかりやすく解説。生物観察の夢が広がり、分類の理解も深まる一冊です。


■内容
新種発見ってなんだ?
学名と和名 / 記載論文徹底解剖 / 新種記載までの道のり

chapter 1 陸地で発見!
新種との出会いは突然に ババハシリグモ
南の島で見つけた宝石 ベニエリルリゴキブリ
アパートの駐車場にいた最強生物 ショウナイチョウメイムシ
光合成も開花もやめた植物 タケシマヤツシロラン
冬虫夏草少年の直感 クサイロコメツキムシタケ
さえずりとDNAの違いが導いた発見 コムシクイ・オオムシクイ・メボソムシクイ

chapter 2 水辺で発見!
4歳児が発見!? ごま粒大の新種 チゴケスベヨコエビ
魚を採ったらくっついていた! オシリカジリムシ
子どもの頃に抱いた“違和感” オオヨツハモガニ
海を越えた連携プレー カクレマンボウ
幻の新種となった深海魚 エピゴヌス・オカモトイ
“ドジョウの泥沼”に踏み込む シノビドジョウ

chapter 3 こんなところで発見!?
60年越しの卵のバトン ムルティフィスウーリトゥス・シモノセキエンシス
後輩に手渡されたエレガントな化石 エゾセラス・エレガンス
大掃除中、標本箱から発見!  ニセコウベツブゲンゴロウ・ヒラサワツブゲンゴロウ
「Twitter」という学名を持つダニ チョウシハマベダニ・イワドハマベダニ
憧れのカイガラムシはTwitterにいた アイヌホソカタカイガラムシ
博物館での出会いがきっかけに ダイダイマダラウミヘビ
映画のセリフに隠れていた真実 サザエ

著者対談 / 用語解説


■編者について
馬場 友希(ばば・ゆうき)
1979年福岡県生まれ。
昆虫写真が趣味の父の影響により、幼少のころより生き物に興味を持つ。
2002年九州大学理学部生物学科卒業、2008年東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻博士課程修了。
博士(農学)。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境研究部門・上級研究員。

福田 宏(ふくだ・ひろし)
1965年山口県生まれ。
物心ついたころから貝類の採集に没頭。
博士(理学)。岡山大学農学部助教授を経て、2007年より岡山大学学術研究院環境生命科学学域(農学系)水系保全学研究室准教授。
分類学者として多くの貝類の新種を記載する傍ら、環境省レッドリスト・レッドデータブックの編纂や軟体動物多様性学会の運営にも携わっている。
軟体動物多様性学会のTwitterアカウントの中の人として、貝類の分類、生態、保全について発信中。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

40
新酒を発見するー生物学者の夢ではないでしょうか。こkどえは19種の「新種」がいかに発見され、学名ができたかが順を追って説明されています。生物学者になりたい子どもが読んでも面白いだろうし、そう物好きな大人もワクワクできるエピソード満載です。学名ではオシリカジリムシに一番笑いましたが、Twitter経由で見つかる新種があり、学名にtwitterが入っている生物がいるという話は今時だなあ!と驚きました。いやはや面白いトリビア満載です。2024/08/24

Tatsuhito Matsuzaki

13
ある日偶然(必然)に、新しい(かもしれない)生物を見つけて、データを収集、比較・検証し、学術誌等に論文が掲載され、新種と記載される。 水辺で陸地で、大掃除中の自宅で、Twitter上の動画で…発見場所は様々ですが、発見者の証言を聞くと、「あれっ、これって何?」という知的好奇心&探究心と、地道なデータの収集・分析に加えて、良き指導者・助言者・研究仲間がいることが大切なんだと感じました。2023/02/19

ぽけっとももんが

11
件のヨコエビのTwitterはわたしも見ました。いいねもしたような気がする。なんにしろ生物や植物を見て「これはひょっとして新種」と思うくらいその種を知ってるってすごい。とにかくいろんなものをピンポイントに研究している人がいて、そのおかげで新種が発見され分類が進む。ゴキブリとかダニとかクマムシとか、ピンポイントで研究している人がたくさんいる。あらゆる生き物を研究する人がいて、それがちゃんと評価される世の中ならいいんだけれども。2023/03/25

とろまつ

9
生物の新種を発見した色々な人たちのエピソード集。研究者の方が多い中でも、たまに素人の人が捕まえた生き物が未記載種だったり、SNSにアップされた生き物がその道の研究者によって発掘されたり、身近な生き物が実は未記載種だったりと、新種発見までの道のりは様々だ。発見してからこれまでの文献を確かめて、新種である確たる特徴を明確にするなど、学名が付くまでの大変そうなこと!オシリカジリムシとサザエは記憶に新しかったが、その他の生物は全く知らないものばかり。違和感に気付くという事自体が凄いなぁ。2023/03/07

なをみん

4
Kindle Unlimited で発見!Twitter で集めたエピソードからできた本らしいけど、小さなものから大きなものまで新種発見!関係の色々な話が読めて面白い。基本的に真面目な学者が真面目にやってる学問の世界の面白さなんだけど、ネット時代で地理的物理的障壁が一気に小さくなった時代の研究者的現実的SNS利用の時代の面白さというか、なんというか、インターネットの良い時代だなあ。も感じられる一冊化かも。2023/10/13

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