内容説明
世界中でどこにも見られない日本固有の芸術「折り紙」…その折紙の伝承については、一般的に知られている「表」の歴史と、神道の秘伝として伝わった、隠された「裏」の歴史があった―― 文献で確認できる最古の折紙は、江戸時代に「折居(おりすえ)」「折形(おりかた)」などと呼ばれたもの(「折紙(おりがみ)」という言葉は明治時代以降)である。平安時代から既に存在していたという説もあるが、あまり一般的ではないようである。「裏」の歴史においては、天上界から天孫降臨の際に三種の神器とともに地上にもたらされ、天皇家に伝承され、伊勢神宮を現在の地に定められた倭姫命によって大成され、倭姫命を初代とする伊勢の斎王に連綿と伝えられてきたとするものである。 本書では、女性である斎王に連綿と伝えられてきた神法が、男性の松浦彦操に継承されていく数奇な運命を詳しく描き、ロマンあふれる話が満載で楽しめる。 また、本書後半においては、折紙の効能やご利益について語られる。 折紙を折る行為によって、手先の運動神経が発達し、頭脳の働きが活性化される、想像力・集中力が養われるといった副次的な効能がえられることはもちろん、無から有を創造する過程に関わることによって、折られた形象に内蔵する神秘の力が発動し、不思議なご利益を得ることも可能になる。 一般的な折紙の折り方、斎宮真法(太古真法)の符としての折紙の折り方(未発表)を各種掲載しているので、老若男女問わず、折り紙の真髄に触れて楽しんでほしい。 【折り方収録】 霊験神折符(開宝之符 魅了符 願望達成之符 家内安全之符 厄除之符 幸運之符) 供物敷 各種折り紙(鶴 蛙 荷舟 宝舟)
【著者略歴】
大宮 司朗
現代日本における玄学の第一人者。大東流合氣武道を直接伝授している。玄学修道会、大東流玄修会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




