集英社クリエイティブ<br> Hマートで泣きながら

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集英社クリエイティブ
Hマートで泣きながら

  • 著者名:ミシェル・ザウナー【著】/雨海弘美【翻訳】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 集英社(2022/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784420310970

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内容説明

「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたザウナーは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。ミュージシャンとしても活躍するミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)のメモワール。

目次

1 Hマートで泣きながら
2 涙は取っておきなさい
3 二重まぶた
4 「ニューヨーク風」の彼
5 ワインはどこかな
6 ダークマター
7 治療
8 お姉さん(オンニ)
9 わたしたち、どこに行くの?
10 生きることと死ぬこと
11 あなたが潤沢に持ちあわせない嵐(プロセウス)のごときすばらしさとは
12 LAW&ORDER
13 指輪の重さ
14 ラヴリー
15 マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン
16 松の実のお粥(チャッチュク)
17 小さな斧
18 マンチとわたし
19 キムチの冷蔵庫
20 コーヒー一杯

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

51
日本でも音楽好きの間では知名度の高いJapanese Breakfastのミシェル・ザウナーによる、母との愛と喪失の記憶、それを支える食の思い出を綴った鮮やかな自叙伝。文字と文字の間に涙の跡が見えるような率直な筆致が胸を打つ。書きながら料理の味を思い出してミシェル自身喉を鳴らしたことが想像出来て微笑ましくもある。祖国を遠くに持つ移民や、アイデンティティが複数あるミックスルーツの多いアメリカで広く読まれた理由がよく分かる良書。この本を読んだ多くの人間が、自らの家族や大切な人、特別な料理のことを想うだろう。2022/11/12

mikarin

31
BTSのジョングクが読んでいた本。あとがきを読んだらとても評判の本だった。しかも本人がミュージシャンでもあると。グラミーノミネートのアルバムを検索して曲をかけながら読みました。完璧な母はいないし完璧な娘もいないけど、それが分かったのはずいぶん歳をとってからだったな。あれもこれもお母さんのせいだと思っていた20代の頃に母を亡くしていたら大変だっただろうと想像しちゃった。料理の話だと思って読み始めたのでちょっと思ってたのと違ったけど、韓国料理の描写が秀逸で色々と食べてみたくなりました。2023/08/18

ズー

29
昔アメリカに住んでたとき、お世話になったHマートだったので、何このタイトル!読んでみたいと思って手に取った。もう1ページでこの感じ好き!ってなった。悲しい実話ではあるんだけども、悲しみだけではなく、希望や愛にも溢れていて、何より読んでいてお腹が空いてくる。なぜなら彼女の思い出には常に食べ物も入ってくるから。ほんとこんなことって不平等としか思えないし、神様なんていないと思わせる。それでも常に最善の策を考えてパッと動くミシェルの素晴らしさたるや…。すごく良かった。2023/01/19

星落秋風五丈原

29
あまり詳しくないが、筆者がフロントウーマンをやっているジャパニーズ・ブレックファーストは、フジロックフェスティバルにも来たことがあるアーティストらしい。父はアメリカ人、母は韓国人と言われても、見た目韓国人には見えない。かといって純アメリカ人でもなさそう。といってもアメリカはもともと移民の国であるが。食って強烈に記憶と結びついている。生きている時は衝突もあったが死んで尚食の記憶とともに思い出される母親の闘病生活について書いたミュージシャンの自叙伝。2022/12/09

ヘジン

25
回顧録。Hマートはアメリカにあるアジア系食材専門のスーパーマーケット。白人の父と韓国人の母を持つ、アメリカ育ちの著者ミシェル。母や祖父母他の親戚とソウルの家で過ごした思い出(同じアジアで自分の思い出と重なる部分も多い)、母との諍い、母の癌の治療と介護と死と後悔(読んでいて結構つらい)、その後の回復。それらが濃密に食の話と結びついている。アメリカ料理も出てくるけれど影が薄い。それに比べて数々の韓国料理の描写の豊かなこと。アルバム出せばグラミー賞にノミネート、本を出せばベストセラーと、才能が爆発している。2024/09/10

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