ハーレクイン 子爵が愛したかりそめの妻

著者名：サラ・マロリー【著】/藤倉詩音【訳】

ハーレクイン（2022/12発売）

• ISBN：9784596756497

内容説明

継母に虐げられる不遇な灰かぶりに、
人嫌い子爵が求婚したわけは――？

意地悪な継母と異母妹たちの冷酷な仕打ちに耐えるカレンザ。
継母に1ペニーもドレスの仕立て代をもらえず、年頃になっても
社交界デビューもせず、病弱な父を支えてひっそり暮らしている。
ある日、オースターフィールド子爵が屋敷に滞在することになり、
現れた子爵の並外れた容貌に、邸内は色めき立つ。
妹たちは着飾って子爵の気を引こうと必死だ。
カレンザは古びた服で庭のばらを摘み、子爵に色目を使ったと
継母と妹たちに心ない言葉を浴びせられてもなんとかこらえた。
それを子爵に見られたのは、少し悲しかったけれど……。
翌朝、散歩をしているとオースターフィールド子爵が小道に現れた。
「僕と結婚してほしいんです。あなたを子爵夫人にしたい」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[aiko]

原書(Cinderella and the Scarred Viscount)を読んだ直後にこちらの翻訳を読みましたがやはり好きなお話。 不完全な二人がお互いを愛することで自らをも肯定し、幸せを見いだしていく課程が丁寧で良かった。 H/Hのビジュアルは作中の描写に忠実な原書のものを採用していただきたかったな。

2024/07/13

[さとちゃん]

原題は"Cinderella and the Scarrd Viscount"　ワーテルローの戦いで傷ついて帰ってきたヒーローと継母に虐げられているヒロインのお話。貴族の爵位にまつわる相続制度は、現代日本の感覚からすると理不尽なものですが、財産を散逸させずに領地経営を安定させる、という観点からすると必要なものだったのかも。なんてことを考えながら読みました。

2023/01/15

[romance_holic]

ワーテルローで負傷し、退役した元少佐。兄の事故死で爵位を継ぎ、花嫁探しを周囲に迫られています。顔に残る傷跡と、今で言うPTSDにも苦しんでいて、誰かと新しい関係を築けると思ってはいませんでしたが…よりそうヒロインが好感〇

2023/12/29