内容説明
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見るだけで障る
圧倒的な呪力!
実在する呪物の因縁や、今も起きる怪奇現象、そのすべてが語られる――
オカルトコレクター・田中俊行が蒐集した
曰くつきの呪物を一挙公開
第1章 怨念が籠もった呪物
藁人形/呪詛人形/トゥピラク/人骨笛カンリン ほか
第2章 神と信仰の呪物
オシラサマ/ブードゥー人形/ヤヌス/クマントーン ほか
第3章 霊が憑依した呪物
呪殺人形チャーミー/マネキンの首/ポン/幽霊土鈴 ほか
第4章 数奇な運命の呪物
鵺の手/オラクル/首狩り族の装飾スカル/死者の書 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
69
人や土地に過去があるように、モノにもそれぞれの来歴がある。本書はそんな来歴を背負ったモノを紹介した一冊。基本的に著者の収集物を淡々と紹介しているように見えるが、その紹介されているものがなかなかエグくて素敵。デスマスクとか見ず知らずの他人の顔なのに、何か直視できなかったし。興味深いのはアフリカや東南アジア、ブードゥー等の呪具だけど、恐ろしさの中にもどこかユーモラスな所も感じられるな。翻って人形は唯々不気味に感じられるものが多い。デフォルメされたものと写実的なものの違いなのか、これが不気味の谷というものか。2023/02/02
たまきら
39
以前この人の「事故物件」のマンガを読んで、うっへえ~と思ったのですが、あろうことかそのことも忘れ「遠野の博物館の展示物?」と取り寄せてみたら…ギャー!なにこれ…よくこんなお部屋に住むよこの人。…しかもうっかり病院で待ち時間に読むために持って行っちゃって…。もうヤダ~。今日夜トイレに行けなくなったらどうしよう。2023/07/21
かおりんご
23
ホラー。読み友さんの感想から。呪物にはいろいろな形があるのだなと思った。ある意味、土偶も呪物なのだろうし、人形(ひとがた)には念が入りやすいのかもしれない。写真を見ているだけなのに、まがまがしさを感じた。2022/12/25
みや
21
今夏に初めて出会って一気にハマったばかりの私には非常に勉強になった。カラー写真で様々なアングルから重要ポイントを見せてくれる。特に釘人形の髪やスカートに隠れた首筋と脚の文字を見られて嬉しかった。ブードゥー呪物はどれもザ・呪物!なビジュアルで心惹かれる。角砂糖が勝手に補充される砂糖壺や元彼の怨念がアラームを鳴らすデジタル時計など馴染みのアイテムが呪物と化すのも新鮮で面白い。タイの死体博物館が気になる。あとがきの「呪物を通して世界が見える」は私も全く同じ考えで、今後も呪物と世界の文化を学び続けようと決意した。2024/09/22
∃.狂茶党
21
この本は多分、田中の語りを、編集部でまとめたものだと思われる。 それゆえ大変読みやすい。 印刷のクオリティは最高とは言えないものの、この値段で、オールカラー、この数を収録してくれれば、いうことはない。 編集部よくやった。 個人的な呪いにかかわるものから、宗教的な儀礼に使われたものまで、古今東西かなり手広く扱ってる。 銃刀法の関連などで国内に持ち込めない、首狩り族の刀の写真がないのが残念だが、日ごろ目にすることがない世界に触れることができる。 何か、変な笑いが浮かぶはずだ。 2023/07/10