日本経済新聞出版<br> プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(上)

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日本経済新聞出版
プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(上)

  • ISBN:9784296115211

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内容説明

【プーチンとその仲間たちは経済を支配しロシアを乗っ取った】
資本主義を取り込んだKGBの復活、オリガルヒの没落、飽くなきプーチン勢力の富と権力の奪取、ロシアのブラックマネーの席巻--。本書は、プーチン勢力がいかにロシアを変質させ、食い物にし、世界を混乱させてきたのかを、元FT記者が冷静なタッチで明らかにするかつてないドキュメント。主要な関係者との独占インタビューを通じて、プーチンの周囲が民間企業を容赦なく押収し、経済を乗っ取り、数十億ドルの資産を洗浄し、組織犯罪/政治権力の境界をあいまいにし、司法を駆使して敵を弾圧し、西側に影響力を拡大していく様を解明する。上巻では、プーチンがサンクトペテルブルク時代に組織犯罪集団と結び、富の収奪を行い、大統領にのぼりつめ、最強のオリガルヒであるホドルコフスキーを逮捕するまでを描く。

目次

序章
 第I部
第1章 「ルーチ作戦」
第2章 内部の仕業
第3章 「氷山の一角」
第4章 後継者作戦――「すでに真夜中をすぎていた」
第5章 「泥水の中に浮かんでいた子どものおもちゃ」
 第II部
第6章 「インナー・サークルが彼をつくった」
第7章 「エネルギー作戦」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タキタカンセイ

4
今のロシアは旧KGBによって支配された帝国であるーこの「結論」を膨大な資料、インタビューから導き出した本。上巻ではなぜ一介のKGB職員が帝国の頂点まで上り詰めることができたか、をひとつひとつ検証している。副市長時代の不正取り引きや恩師サプチャークの不審死については抑制的に書かれているが、その分リアリティは凄い。要するにPは暗黒街から成り上がった男なのだ…2023/08/26

読書の鬼-ヤンマ

1
2022年12月16日1版1刷、図書館本。プーチンは何者か?、難解な書だ。ロシア大統領官邸クレムリンとKGBの素性・役割・野望に驚愕。目的(権力掌握、私腹肥やし、領土拡大)達成の為に、敵対者(昨日の友も)を暗殺、毒殺、銃殺、爆殺を繰り広げる。検察、裁判所、メディアなど、収賄やハニートラップで支配し、失墜させる。一方、イギリスのエリート高官への贈賄で腐敗と堕落を生む。MI6内や国連本部への工作スパイ潜入。国有企業の争奪戦と私物化による富の蓄積の母体は、KGB。その資金で西側諸国の腐敗と分断を図るプーチン。2023/04/15

ゼロ投資大学

1
KGBの一員だったプーチンが、瞬く間に権力の階段を駆け上がり大統領となった。短期政権と思われていたが、類まれなるリーダーシップと政敵を葬り去る冷徹さにより、国内権力を掌握する。ロシア国内で大きな影響力を誇ったオリガルヒすら追い落とし、経済金融を一手に握り富を独占する。ソ連時代のような強国再興を目指し、飽くなき権力を追い求める。2023/02/08

Masayuki Shimura

1
【ロシアは株式会社なんだ。非公開のね】(文中より引用)・・・・・圧倒的な情報量と調査力に、「これがジャーナリズムの底力か」と感嘆せざるを得ない一冊。プーチン大統領の取り巻きが携わった水面下のビジネス・金融関係が、これでもかとばかりに光に晒されていく様は圧巻です。ソ連崩壊後のロシアを考える上でマスト・バイに数えられる作品になるのではないでしょうか。2023/01/31

かふん

0
プーチン大統領が政権に参加するまで、そこに至るまでの黒い噂が書かれている。オリガルヒの大統領という表現がされていて興味深かった。ソ連崩壊に伴う経済的な混乱の中で、オリガルヒの台頭や、彼らに協力するKGBたちの暗躍が示唆されている。また、その後政権についたプーチン大統領の意向に従わない財界の有名人たちの死亡も書かれている。2025/02/01

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