内容説明
『早乙女碧シリーズ』著者の原点となるノンフィクション!
普通の女子大生が自衛官になったら? 元虚弱児童にしてカナヅチ、小説家志望のおっとり女子大生が、純白の制服に惹かれて海自幹部候補生に……。女性自衛官として史上初めて遠洋練習航海に参加した著者が実体験を綴る!<br.
一般大学を卒業、ひょんなことから海上自衛隊幹部候補生学校に入った文系女子。そこで待っていたのは、旧海軍兵学校の伝統を受け継ぐ厳しいしつけ教育、短艇訓練、八マイル遠泳……男女の区別一切なしのハードな日々。女性自衛官として初めて遠泳練習航海に参加、艦艇勤務も経験した著者が士官のタマゴ時代を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
57
一般大学の文学部出身女子が幹部候補生として海上自衛官となる。まずはその第一歩、江田島の幹部候補生学校での生活を書いた本。卒業までではなく遠泳訓練までで終わり。あと半年は別に書かれているのかな。2023/03/21
海燕
7
興味深く読んだ。今から30年ほど前、陸自ではなく、海上自衛隊に入る女性はまだ少なかっただろう。その決心と心意気をまず素晴らしいと思う。著者は海上自衛官の白い制服のかっこよさに惹かれて受験を決めた、というようなことを書いているが、きっかけとは得てしてそのようなものでしょう。著者は一般大学卒業者として、幹部候補生の課程に入校。部隊を指揮する幹部を育成する教育を受けるのである。防衛大卒者と共に同じカリキュラムを履修するというのは大変だろう。8マイルの遠泳を、同じ隊の学生で協力して完泳する場面など胸が熱くなる‥2023/11/04