内容説明
子どものために書いた短編をあつめた作品集。お店屋さんが舞台の「うさぎ屋のひみつ」「遠い野ばらの村」など、15編とエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
52
ほくほくと読める短編集でした。レストランを舞台にした若者の修行の話が好き。安房さんの押し付けがましくない考え方に共感するお話ばかりで楽しめました。ファンタジーなところも荒唐無稽ではなく、ささやかなのも好きです。おばあさんが砂場でシャベルを見つけて掘っていたら海に・・実に微笑ましい。2019/04/05
とよぽん
49
読友さんの感想を読んで「ひぐれのお客」を探したら、図書館にコレクション7巻があり。猫が選んだ裏地は、薪の燃える音がしてかわいた木のにおいがする、温かい優しい色。安房さんのお話には猫やうさぎがよく登場する。この本で、北見葉胡さんの絵を初めて見た。惹きつける絵だ。2020/09/02
takaC
34
何話か読んでいるうちに、落とし方が読めるようになったかも。時々おやっと思う話も混じっていたけれど。2012/12/22
ミーコ
29
図書館の司書さんにオススメして頂き、手にした1冊。初読みの作家さんです。短編集ですが、どのお話も読みごたえがあり、面白かったです。おばあさんと狸のお話が好き。レストランのお話も良かったです。最後の誰にも見えないベランダのお話はほっこり。また読んでみたい作家さんが増えました。2021/10/16
caramel
20
安房さんのコレクション2巻目。どれも動物がイキイキ描かれている話が多くて、可愛い挿絵が浮かんでくるようなお話が多かったです。心に残ったのは以前に既読の「空に浮かんだエレベーター」と、「遠いのばらの村」。たぬきたちがおはぎ食べたりおまんじゅう食べるっていうのが可愛かったです。2022/12/25