ブルーバックス<br> 量子力学の多世界解釈 なぜあなたは無数に存在するのか

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ブルーバックス
量子力学の多世界解釈 なぜあなたは無数に存在するのか

  • 著者名:和田純夫【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2022/12発売)
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  • ISBN:9784065303856

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内容説明

あなたが本を読んでいるとき、居眠りをしているあなたも同時に存在している! SFとしか思えない世界が、なぜ合理的と考えられるのかを、平易なロジックだけで解説。量子力学で最もエキサイティングな解釈問題について、一般向けに書かれた決定版!

目次

第1章 原子の世界
第2章 量子力学の誕生
第3章 光は波か粒子か
第4章 波の収縮と確率――コペンハーゲン解釈
第5章 状態の共存から多世界解釈へ
第6章 同時進行する複数の状態
第7章 ボーア=アインシュタイン論争からエンタングルメントへ
第8章 光子の干渉実験
第9章 デコヒーレンス─ 干渉性の喪失
第10章 世界の分岐
第11章 確率則
第12章 多世界解釈の世界像

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

64
量子もつれ・エンタングルメントのもっとも不思議なことは、「超光速」の出現。そして有名な「シュレーディンガーの猫」。しかしこれを世界の分裂としてとらえれば不思議は消える(らしい)。易しい文章でわかりやすく書かれているので、何とか私でも読み終わることができた。このテーマの入門書としてイチオシ。とは言ってもイメージ化はむずかしい。波でもあり粒子でもあり、という日常の感覚からすごく遠い存在は、結局は抽象的にとらえるしかないのかもしれない。それに比べると多世界解釈というのは、SF的なだけに比較的納得しやすいと思う。2023/01/19

樋口佳之

51
あくまでも粒子を「実在」とみる考え方が、多世界解釈の根本にある。/故にわかる範囲で、この解釈に惹かれる自分がいると思うのですが、この解釈では世界の唯一性が消失するでしょう。それを受け入れるかどうかなのかな。2023/04/20

haruka

23
量子力学にはコペンハーゲン解釈と多世界解釈がある。コペンハーゲン解釈では何かを観察した瞬間に波の収縮が起こり世界がひとつになる。そして多世界解釈とは「そんなバカな、それだと量子もつれが起こる!だいたい収束っていつの時点?人間が観察した瞬間て!シュレーディンガーの猫を見た人の隣にまだ猫を見ていない知人がいたら?」などと反論していた人たちが見つけた「きわめて自然な」解釈なのだ。多世界が今この瞬間にも無数に存在するというとSF的だが、人間を特別視せず人間の価値観とも相容れない時点でこちらがきっと地動説なのでは2023/05/17

アドソ

19
量子力学といえばコペンハーゲン学派の確率解釈が正統派で、多世界解釈は邪道、そんな風にとらえられている。ところが最近は多世界解釈の妥当性も認められつつあるらしく、パラレルワールドが本当にあるような気がしてワクワクする。そもそも確率解釈が幅を利かせてきたのも、「疲れる議論よりも実利を優先したから」だと思われる。EPRパラドックスは量子もつれが実証されたいま、もはやパラドックスではなくなった。量子力学誕生100年を前に、今なお目が離せない状況である。2023/10/24

J

16
再読。今のところやはりこの本が、私の疑問に一番納得感のある答えを与えてくれている気がする。ほぼ式もなくて素人の私でも簡単に読めます。真偽はともかく面白いです。2023/06/12

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