この鼓動が止まったとしても、君を泣かせてみたかった

著者名：望月くらげ【著者】

KADOKAWA（2022/12発売）

• ISBN：9784047372931

内容説明

「俺、あと三ヶ月で死ぬんだ。だから俺と付き合ってよ」

過去のトラウマで“泣けない”三橋莉子は、同級生の染井悠真から衝撃の告白をされる。
鼠動病という、普通の人よりも鼓動が速く打ち続ける奇病に冒された悠真。
彼の願いは自分が死ぬ時、恋人に泣かないでいてほしいというものだった。
なりゆきでニセモノの彼氏・彼女になった二人だが、その裏に隠されていたのは、
切なくも愛にあふれた真実で――。
第７回カクヨムWeb小説コンテスト<特別賞>受賞作!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[なみ]

泣けなくなった高校生の莉子は、クラスでも人気者の男子、悠真に突然告白される。 悠真は、鼠動病という奇病に侵されており、余命が3ヶ月だという。 お互いに、好きになってはいけない恋人関係が始まるが──。 最初から最後まで切なかったです！ 終わりがくるとわかっていながら、悠真にどんどん惹かれていってしまう莉子の心情描写に、心がギューっとなりました。 メインの2人はもちろん素敵だったのですが、美春もすごくよかったです。莉子が最初に美春に声をかけてもらうシーンは、私まで救われた気がしました。

2022/12/28

[シャトーブリアン]

過去のトラウマで泣けなく、そして人との関係がどこか歪な莉子。そんな彼女に声を掛けたのは同級生の悠真、そんな彼から聞かされたのは余命3ヶ月という事実。彼の方が辛い時期なのにそれでも彼女を救う存在と･･･ 個人的にこの作品の好きなポイントは悠真の友人達ですね！あの状況で莉子に声を掛けた美春がとても自然で当たり前のように接する姿がとても心にグッときました！

2023/01/03

[とってぃー]

タイトル回収が泣ける…！！ とある理由で泣けない莉子と、余命3ヶ月の悠真の物語。悠真にどんどん惹かれる莉子の心情描写が可愛かった。また、悠真の病気のことを詳しく知った時の恋心を抑えなれない場面にギューっとなりました。 友人キャラ・美春もとても良い子で、自然に莉子のことを気づかうところがとても良いと思いました！ 救いのない最後であることはわかっていましたが、2人の真剣な向き合い方や美春の優しさで切なさ以上に温かさを感じるラストで最高でしたね…。

2023/09/19

[色素薄い系]

面白かったです。悠真が王子かな？王子ですね、みたいなタイプだった。前半のいじめっぽい部分は苦手に思う人もいるから若干注意。主人公カップルはもちろん友達になってくれた美春と木内のカップルも個人的には好き。水族館デートの辺りははデレはやはりこのくらいで良いのだよ、と謎の再認識をした。悠真が莉子に対して抱いていた思いが判明した辺りも良かった。真凛達との関係なんかは最終的にどうなったんだと思わなくもないけど…

2023/01/17

[わたしのなはからあげ]

この小説に出てくる病気って存在しないらしいですびっくり

2024/11/21