内容説明
「ただ、人間らしく暮らしたい」――高齢者の尊厳回復への道筋を示す
人生100 年時代、生きがいや健康のために働き続けようとの掛け声の一方で、低年金に苦しみ、生活を補うため働かざるを得ない老年層は多い。さらに生活保護以下の水準で暮らす高齢者は600万人超もいる。
『下流老人』から7年、賃金は伸びず物価が上昇する中で、今後誰もが直面しうる危機が、老後の貧困である。超低年金、超低賃金、シニア労災等の横行を座視してはならない。
公助(年金)、自助(生きがい)、共助(つながり)の立て直しを訴える著者が、誰も取り残さない社会実現への具体策を提言する。中でも高齢者が安心して生きられる、貧困打開への究極の処方箋とは、全員へ一律の生活扶助費を支給する「最低保障年金」の実現だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
47
社会学の的確な現状分析の本にはよく出会ってきた。最近思うことは、鋭い分析であればあるほど、多少の足掻きでは何も変わらない、と却って人々は落ち込んでしまうのではないか。それだけなら研究室の棚に置いておく方が良い。著者は社会福祉士。分析だけではなく、現場で奮闘されている様子が目に浮かぶ。私にも実践可能な事例がいくつも挙げられ、働くことの意味や豊かさの内容にも論が広げられていて、参考になる。一方で、本書からは老人は成るように成ると思われるが、今は青年から中年が最大の課題ではないか。その方面での論にも期待したい。2023/01/09
金吾
27
例の多くの部分が老人が老後において子供の面倒をみることにより、貧困になっているように感じました。これは老人側のみを改善しても問題解決につながらないのではと思います。2025/05/04
団塊シニア
16
70才から74才の高齢者の3割強が働いてるのは働かざるを得ないからで働きたいからではないというのは本音かと思う、年金問題、8050問題、安楽死、社会保障の未来と広範囲にわたりわかりやすく充実した内容であり期待を裏切らない一冊である。2022/12/18
まゆまゆ
14
下流老人から7年が経ったが、この間制度の改善は見られず、一時の給付金支給で誤魔化された感がある。予言したとおり、70歳以上でも働かざるを得ず、未だに生活保護に関するバッシングは続いているが、共有(コモン)を始め新しい考え方や取り組みも確実に始まっている。2023/02/09
チョビ
5
言いたいことはわかるが、手段がやはり労組やそれに近しい集団に入会せよ的なところが気に食わない。たとえば労組というと古田敦也だが、あれは個人事業主の集合体であるのと、あれらもいい時代を過ごしてきたからできたと思う。そして相手は元共産党のナベツネと兄(の義理の父もチーム経営があり、辞めた選手をその会社に入れる代わりに労組を認めてなかった)がその友人の堤義明だったし。そのせい?で企業が強くなったり、ただびとはは矮小化し、野球も生で見れなくなるわけで。その飼い慣らされたなかで再分配はできないよね。2024/04/25
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