世界の「今」を読み解く!【図解】新・地政学入門~地理の政治学~

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世界の「今」を読み解く!【図解】新・地政学入門~地理の政治学~

  • 著者名:髙橋洋一【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • あさ出版(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784866674216

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内容説明

●世界の「今」を読み解く!
・なぜ、ロシアはウクライナに侵攻したのか

・なぜ、中国は台湾に手を伸ばそうとしているのか

・アメリカが自信たっぷりに自国のロジックを振りかざしてこられたのは偶然なのか

・ヨーロッパの団結は今なお揺るがないといえるのか

プリンストン大学で国際政治(戦争論)を先行した著者による
日本の「立ち位置」「立ち回り方」がわかる1冊!


「地政学」とは、
【地理的な条件】が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えることである。

これをひと言で定義するならば、
「世界で起こってきた戦争の歴史を知る」になる。
地理的な条件とは、領土やその周辺地域のこと。

領土といえば国同士が争い奪い合ってきたもの、つまり戦争がつきものだ。
だから、地政学とは戦争の歴史を学ぶことといえる。
その国は地球上のどんな位置にあり、どんな地理的危機にさらされ、
あるいは地理的好機に恵まれながら発展してきたか。

地理的条件によって、
一国の危機意識も戦略思考も何から何まで変わる。
その国の性格、俗に「国民性」「お国柄」などと呼ばれるものの根幹にも、
地理的条件が大きく関わっているといっても過言ではない。
これら危機意識や戦略思考が目に見える形で現れるのが、戦争だ。

置かれた地理的条件によって、それぞれの国の生き残りや発展をかけた野心が生まれ、
そこから、さまざまな戦争が起こってきた。
すべての戦争には、地理的条件による各国なりの「切実な事情」が絡んでいる。
そうした戦争の歴史を知ることが地政学であり、
この視点をもって世界を見つめてみることが、
世界の深層をとらえる頭につながるのである。

本書は、国際関係が目まぐるしく動いているなかでの執筆となった。
なるべく最新の情報を盛り込むべく、校了のギリギリまで原稿に手を入れたが、
校了から刊行までには多少、時間がかかる。
おそらく、その間にさらに事態は動いているだろう。
本書で追いきれなかった点はご容赦いただきつつ、
ぜひとも自分で考えてみてほしい。

井の中の蛙を脱し、真にグローバルな視点から、
まっすぐに、鋭く、今、自分が生きている世界のありようをとらえる。

本書が、そのきっかけとなれば幸いである。

■著者 髙橋洋一(たかはし・よういち)
東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。
1980年に大蔵省(現・財務省)入省。
大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、
総務大臣補佐官、内閣参事官(総理補佐官補)等を歴任。
小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、
「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策提案・実現をしてきた。
また、戦後の日本における経済の最重要問題といわれる、バブル崩壊後の「不良債権処理」の陣頭指揮をとり、
不良債権償却の「大魔王」のあだ名を頂戴した。2008年退官。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

53
地政学はその地域の歴史的経緯と地図が頭に入っていないと理解しにくいと思うが、本書では歴史年表と地図を活用することでわかりやすい内容となっている。海に進出したい中国、不凍港を求めて南下したいロシア、さらにヨーロッパやアメリカを取り上げているが、特に興味深かったのはギリシアの状況を経済理論で解説したところで、EUに残留しつつ、ユーロから独自通貨にすべしという点だ。最後に日本についても言及しているので、一読する価値はあると思う。2023/07/08

Syox

18
地政学というものを通して、各国の戦争などから見る歴史的背景などが伺えることもあり、とても分かりやすかったです。2024/02/14

11
これはこれで面白かったが、期待していた「地政学」とはちょっと違った。本書は地政学というか、戦争を中心に近代史をレビューした本だった。期待していたのは、こうした歴史のさらに奥にあるカラクリを解き明かすことだった。たとえば、人口差や生産性の差、技術力の差が各国の意思決定にどのように影響するのか。さらにそうした人口差や生産性の差は何によってもたらされるのか。不安定化する/しないを分ける閾値はあるのか。あるとしたらどのような水準か。今後を占う上でも重要な論点だろう。引き続き地政学領域の勉強に取り組みたい。2023/11/12

大先生

10
近代から現代にかけての戦争を中心に解説した本です。中国・ロシア・北朝鮮という脅威がある中で日本はどうするべきか。著者によれば、①防衛費をGDP3%まで引き上げ、原資は増税ではなく国債で賄う、②インドが中ロ側につかないよう上手くクワッド側に留める。というのが日本のとるべき具体的な安全保障とのこと。ウクライナ侵攻でロシアが疲弊すれば北方領土奪還のチャンスがあるかもしれないけど、可能性は…。【こちらが引けば相手は必ず押してくる】というのが歴史の示すところ。平和憲法が日本をミサイルから守ってくれることはないですね2023/11/27

ココアにんにく

6
世界を俯瞰し、時代をさかのぼることで、現在の国際政治の複雑さを簡潔に伝えてくれる本でした。中、露、欧、米の歴史と地理的条件を、図表や地図を交えてわかりやすく解説されていて、各国の地政学的背景や国際政治における位置づけが鮮明に浮かび上がります。また、本書には多くの洞察も含まれており、例えば「民主度と戦争確立の関係」についての詳細な説明がありました。この説明は、数字やデータの裏付けも含まれており、現在の世界の出来事と一致していることもあり、さらに理解を深めることができました。2023/09/12

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