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内容説明
難民少年が見つけた幸せとは?
もうだめだ。
刻一刻とボートは海に沈んでいく。
ひとり、またひとりと、ボートから海に投げ出されて、
まもなく自分の番が来る。
―――海に投げ出された難民少年オマールが、目をさましてみると
そこは、ガリバーが流れついた小人の国リリパット国でした。
リリパット国の住人は、少年をガリバーの息子と思い歓待します。時間が経つにつれ、少年オマールはリリパット国で、友情をはぐくみます。
一方で、オマールは、離ればなれになってしまった家族が恋しく、毎晩、夜空に浮かぶ星を見ながら、お母さんに話しかけていました。
少年オマールは、このままリリパット国で、平和に暮らすことができるのでしょうか?
お母さんとは再会できるのでしょうか・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
79
児童書。新ガリバー旅行記。アフガニスタンに住む少年オマールは戦争に巻き込まれ、難民としてイギリスを目指すボートに乗り込む。船が難破し、小人の国「リリパット国」に流れ着いたオマールは、ガリバーの息子アウザットと呼ばれる。300年前にガリバーが伝えたという英語を習い、平和で友好的なリリパットでアウザットはたくさんのことを学ぶ。過去の戦争や、リリパットの対岸にあるブレフスキュ国の問題を聞きアウザットは自分の役割を知る▽“べつべつの世界のように思えるかもしれないけれど、そうじゃない。みんな同じ世界に生きている”2023/03/12
とよぽん
60
マイケル・モーパーゴの新境地を見た思いがした。『ガリバー旅行記』を下敷きにして、現代のグローバル化した社会問題(難民、紛争、独裁など)を克服しようとする少年たち。ガリバーのむすことは、よく思いついたものだ。小中学生に読んでほしい冒険譚でもある。2023/02/25
小太郎
29
あの「戦火の馬」のマイケル・モーパーゴなので読んでみました。アフガニスタン難民の少年が主人公。叔父のいるイギリスへ向かう途中でボートのお金が払えず母と生き別れになってしまいます。途中で嵐に遭い流れ着いた島は、なんと小人の島でした。ガリバー旅行記をモチーフにして、戦争という問題を現代的な寓話として子供向けに書いてあるのは分かるんだけど今一つしっくりこないのは、若干説教臭いのと全てが予定調和的に上手く行き過ぎるところ。子供向けだからしょうがないとは逃げて欲しくないと感じました。★22023/03/04
ヒラP@ehon.gohon
29
遭難して海に投げ出された難民の少年が、小人の国に漂着して、ガリバーの息子と呼ばれるようになりました。 現代社会の中で、ガリバー旅行記を描こうとしていますが、パロディではなく、リメイクでもなく、少年を主人公としたエンタメの面白い作品だと思いました。 物語中に出てくる「ガリバー旅行記」の、2つの国の対立の発端には違和感があるのですが、戦争の火種は瑣末なことでしかないという、モーパーゴなりの平和志向から来ているのでしょうか。 今起きている戦争に対する痛烈なアイロニーとして受取りました。 2023/02/14
joyjoy
17
アフガニスタンからの難民少年オマール。彼の冒険譚を楽しみつつ、戦争とは、平和とは、と考えさせられる。「思いやりと理解こそが成功への道。…どんな皇帝にも王にも政府にも、自分のかわりに考えるのをまかせてはならない。…自分がどんな人間になりたいかは自分で決めること。自由や権利を手ばなしてはならない」といった言葉に、ハッとさせられる。そうだね、平和はみなで努力してつくり出すもの。「ガリバー旅行記」も読み直したくなった。モーパーゴは私の母と同じ歳!これからもまだまだ彼の作品を楽しみたい。2023/01/27
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