内容説明
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ヒトってそもそも不合理だ。
偏りがある思い込みの力は、あなたが想像する以上に絶大なものです。「認知バイアス」という言葉が知られてきていますが、はたして正しく認知されているでしょうか? 言葉ばかりがひとり歩きして、“認知バイアス=取り除かねばならないもの”と、その認識自体にもバイアスがかかっていないでしょうか?
そういった観点から本書では、心理学実験や研究、論文を例にとり、あくまでニュートラルな立ち位置で、改めて「認知バイアスとはなんなのか」を解説します。そして、単なる認知バイアスの紹介にとどまらず、「思い込みを突き止める方法」「思い込みの脱却法」「思い込みを遊んで活用する方法」を解説・紹介しているという点で、本書はいわゆる「認知バイアス」本と大きく異なります。
この1冊で文字通り、認知バイアスのすべてがわかるはず!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
14
物事を認識する際に想起される認知の偏りについて、その種類と仕組みや原理を紹介している。そうにちがいないという強い考え方は、個人の経験や属性、環境に由来する偏りから発せられるものも少なくない。本書では具体的な場面とそれらの状況で生じる思い込みに関して例を示しながら説明されておりわかりやすい。人は否定されることを苦にしそう思いたいものを補強するという視点は納得。都合がよく興味がある情報ばかり目に入るの自然であり、反例は無視しがち。なぜを繰り返すことで根拠の確信度を測ることができるという指摘はなるほどと感じた。2023/04/14
kaz
1
行動経済学とも関連するが、認知バイアスのメカニズムを丁寧に解説。主にメンタルヘルスの観点から読めば良い。類書で見かけた内容も多いが、納得感は高い。図書館の内容紹介は『思い込み・認知バイアスは脱却すべき否定的な思考だが、それを活用することも必要である。思い込みを突き止める方法を提示し、不合理でない形で思い込みを活かす方法を示す』。2023/06/18
dungeonn
1
★3.0興味深いテーマなんですが、専門用語が多く、難解です。またページの半分以上が、思い込みのタイプ解説となっており、多くの読者が知りたがっている、思い込みからの脱却方法が全体の1/6くらいのページなので、詠んでてだれた方は、逆から読むのもありだと思います2023/05/09