内容説明
古代から現代までとりわけ近世以降の法思想家を中心に分かりやすく解説した教科書の決定版。カタログ的な叙述は極力避け,その人物の時代背景や与えた影響などを詳しく叙述。重要なセンテンスは別フォントで分かりやすく表示。現在のための法思想史!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まさにい
8
コンパクトに法思想をまとめ上げている。しかも力作です。特に4章以下は引き込まれるように読んだ。自然権論の歴史的変遷も興味深かった。P247のカウフマンの言葉と、彼の主著である『法哲学』の最終章が『寛容』であることは、自由の本質を一言で表していると思う(少なくとも日本国憲法の自由権の本質は寛容であると僕は思っている)。ローマ法以降、数々の法思想が現れたが、今(その時代)を生きるために何が合理的なのかを根拠づけるものが必要で、それは時代時代で変遷していくものだと思う。大切なのは、正確な問題の把握なのだろう。2021/01/31
ジャケット君
4
東京裁判で自然法論者判事と実定法論者の二項対立という構図をみて、この論者の思想ってなんぞや?という『?』を解消したくていろいろ手を出してみたけど、この本を最初に手を取るべきだった。この問いにあたるには哲学、思想、道徳なのである。自然法といえど、一口に言えない切り口があるし、実定法ないし英米法も歴史のなかで生成され、他の思想の導入により変形している。基礎法学の学習だったな。哲学の分野においては道徳、倫理の範囲であった。いろいろ法〇史の書籍はあるが、これが一番わかりやすかった。2025/01/31
tieckP(ティークP)
3
ヨーロッパ中心の法思想史。とはいえ、近世までは法学者と著名な思想家とはほぼ一致しているし、現代に近づくと法思想は言語学や経済学、政治学など他の学問の影響を受けるようになるので、全体としては思想史そのもの+最善の法を巡る法特有の歴史、という感じになる。正直、ヘーゲルのところなど法にのみ興味があるひとに分かるかは怪しいので万人に入門書として勧められるかは分からないが、哲学・現代思想好きなら、それらにある程度現実の重みを乗せて冷静になった思想として楽しく読めると思う。法と思想をかじった自分にはとても合っていた。2020/03/01
俺、バカだからよくわかんねぇけどよ
1
西洋の法哲学の流れを概観できる。こういう教科書的なものは学生時代には通読なんてしなかったものだが、あらためて通読すると意外に面白く思えた。日本の法思想史も読んでみたい。律令とかから始まるのだろうか。2025/03/05
spanasu
1
ヨーロッパの法思想史についての本で、ざっくりとはわかった。ドイツ公法学に興味が湧いたので、それを中心に読み進めていきたい。2020/02/10
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