内容説明
木の「へら」から新しい冷蔵庫まで、暮しの断片の輝きを描きだす、人気エッセイ第2弾! 雑誌「天然生活」連載の書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
金井 美恵子、4作目です。本書は、ノスタルジーアートエッセイ集でした。オススメは、表題作『シロかクロか、どちらにしてもトラ柄ではない』+黒トラ猫の冒険です。単行本サイズだと思っていたら、菊版でしたので、持ち運びが大変でした。 https://www.heibonsha.co.jp/book/b613673.html2023/01/26
宇宙猫
17
挫折。最初は面白かったけど、理屈っぽくて合わなかった。写真は好き。2023/02/24
あ げ こ
16
出来ることならば、自分は金井姉妹の本の中で、金井美恵子の言葉の中で、生きて行きたいと思う。自分は出来得る限りその本の中に、金井美恵子の文章の中にいたいのだ。例えば〈毛糸屋兼手芸・洋裁用品の〉店内を、そこにある品々を思い出す言葉の中で、〈フランス刺繍やスウェーデン刺繍や日本刺繍の艶々と輝くサテンのような糸〉や〈バイヤス・テープや手芸用のフェルト、ミシン糸、糸巻きのボール紙にきちんと巻かれたボタン・ホール用の穴糸、絹や木綿のかがり用糸〉といった品々の中で。自らにとっての〈一番心地良い場所〉を語る言葉の中で…2022/12/04
hirorin
5
姉が絵を妹が文章。鮮やかな装丁。中の絵もすばらしく、手芸も取り入れられている。私よりは、一世代上かな?でも、家庭で使うもの・昔、はやった言葉、昨今の情勢に抱く気持ちがよく分かるし、ついつい笑ってしまう。昔はどこにもあった、小さなお店が消えていく現状を憂い、グレーテルのかまどやダーウィンが来たというタイトルが、少し変じゃないか?というのもうなづける。きっと若手のTVマンが「これでいいんじゃね?」ってつけたんだろうなって。確かにグレーテルのかまどは、本作では怖いわ~なつかしい昭和の日々~思い出させてくれる。2023/03/24
きうりっち
4
むかしは好きだった金井美恵子のエッセイ集。本はだんだん読みづらくなって読まなくなったのでずいぶん久しぶりの金井さんだった。筆者と同い年なので、そうだったなあという感想が多くなる。昭和の三十年代が良かったかというとそうでもないがあの頃からここまで来たのかという感慨にふけってしまう。猫たちの話とか食べ物の話とか思わず吹き出す箇所も多くお姉さんの華やかな絵を眺めつつ楽しんで読めた。もう少し別の本も読みたくなってきた。2023/04/14




