名探偵外来~泌尿器科医の事件簿~

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名探偵外来~泌尿器科医の事件簿~

  • 著者名:似鳥鶏
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 光文社(2022/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334915025

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内容説明

映像化不可能!? “社会の窓”の向こうを描く全く新しい医療ミステリーが誕生。御子柴記念病院の泌尿器科医・鮎川のもとには今日も多くの患者が訪れる。中には、羞恥心から嘘をついたり、人に言えない秘密を抱えている人も多く……。泌尿器科ならでは多様な謎に真摯に向き合う鮎川。元ヤンキーの看護師長、忍者のようなソーシャルワーカー、美容家顔負けの皮膚科医、同期の救急科医など心強い仲間と一緒に病と事件の早期解決に挑む

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

172
総合病院泌尿器科医師鮎川が解くミステリー4編。他の個性的な医師たちと共にちょっと恥ずかしい所の事件を解決していく。陰茎にも幻肢痛があることを知った「或る崇拝者の最期」のインパクトが強い。語句の説明が適所にあり見やすくわかりやすい。私は腎臓結石の手術以来毎年総合病院泌尿器科を受診しているので泌尿器科に対し違和感や羞恥心はない(通院先が結石、前立腺に特化しているからかも)が恥ずかしいところほど早めの受診がおすすめ。泌尿器科医師がチンコ先生と言われるのはかわいそう。とても面白かったので続編が出るといいな。2023/12/28

ひさか

164
ジャーロ2022年85(11月)号僕のからだには呼べない一部がある、書き下ろしの膀胱彷徨、或る崇拝者の最期、予算の都合で死ね、を加えて2022年12月光文社刊。泌尿器科医だけではなく、総合病院の院長、先輩医師、看護師、ケースワーカー達が協力して医療と事件解決にあたるのが興味深い。最終話の予算の都合で死ねで、未曾有の凶悪立てこもり事件をうまく解決に導く展開は見事の一言に尽きます。痛快です。2023/04/30

kk

128
図書館本。数ある診療科の中、よりにもよって泌尿器科の先生を主人公に据えるというシュールというか、かるくあり得ないような設定のミステリー。こんな構想を思い付くってとこからして似鳥鶏ならではって感じです。内容的にはお仕事小説的な要素も交えた軽めの謎解き、みたいな感じですが、男性読者には痛みを感じずには読めないようなお話も。いちばん良かったのは最後のエピソード。青っぽく理屈っぽいって感じもありますが、それでも心を動かされました。作者の、押し付けがましくなくてバランスが良い感じがする正義感に共感を覚えました2023/06/25

machi☺︎︎゛

114
総合病院の泌尿器科が舞台の医療ライトミステリ。ミステリ自体はライトだけど結構重い話で読み応えありだった。注釈も多く勉強にもなった。4つのサブタイトルがあり特に「或る崇拝者の最期」が良かった。幻肢痛は知っていたけどまさかのあんな箇所でも幻肢痛になるなんて!男性からしたら間違いなく死活問題。でも人間の身体ってすごいなと思った。これいろんな科でも読んでみたい。2023/03/29

NADIA

112
やー面白い!! 泌尿器科医の事件簿とサブタイトルがあるが、主人公はアラサーの泌尿器科医鮎川。4編の連作短編集だ。主人公の鮎川は温和な人柄だが、周囲は強烈な個性のキャラクター揃いで、最初のページから似鳥ワールドが展開される。私は『予算の都合で死ね』が感じるところも多く、一番印象に残った。似鳥作品はどれも「へーそうなんだ」的な学びが多く面白いけど、これは初めて読む人にオススメしたい一冊。特に男性は読んだ方がいいよ。シリーズ化希望。2023/07/24

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