幻冬舎文庫<br> 〈あの絵〉のまえで

個数:1
紙書籍版価格
¥594
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

幻冬舎文庫
〈あの絵〉のまえで

  • 著者名:原田マハ【著】
  • 価格 ¥564(本体¥513)
  • 幻冬舎(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344432482

ファイル: /

内容説明

「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ――。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

158
今年、最初のレビュー。人生に傷ついて心が折れそうになった人々が、また新たな一歩を歩み始めようとする、胸が熱くなる物語。そんなヒューマン・タッチなエピソードが、6つ掲載された短編集。マハ作品らしく、アート小説としての楽しみも兼ねて、各エピソードに、ゴッホ、ピカソ、セザンヌ、クリムト、東山魁夷、モネの6枚の絵画を寄り添わせている。いつもの様に、スマホで登場する絵画を検索して、改めてその味わいにも浸りながら読み進めた。著者が紡ぐ言葉の優しさや憂いというものが、残照のように心の奥深くに沈み込んで来る作品。2023/01/05

とし

119
〈あの絵〉のまえで。気持ちよく読み終えました、地中美術館へ行ってみたいです。2023/01/17

エドワード

101
日本中に多くの美術館がある。世界の名画が鑑賞できる。普段は感じないが、実は驚くべきことではなかろうか。広島、岡山、箱根、豊田、長野、そして直島。この中で訪れたことがあるのは岡山の大原美術館だけだけど、その環境の良さ、展示作品の立派さには感動した。日々の生活や夢を追って進み続ける日常の中で、ふとしたきっかけで鑑賞した絵画に力をもらう。疲れが吹き飛ぶ。そういうことは、確かに、ある。音楽も、そうだ。広島市のゴッホ。豊田市のクリムト。いつか観てみたい。東山魁夷の「白馬の森」の章は息子が親に先立つ話で悲しかったよ。2022/12/22

ふう

84
クリムトの色彩にあふれた表紙に惹かれて手に取りました。頑張っているのだけど何だかうまくいかない人々の暮らしに、ふと登場する6枚の絵画。絵画はどちらかと言えば控えめな存在ですが、人と人をつなぎ、未来へと一歩を踏み出す力をくれます。それは有名な絵でなくてもいいのでしょう。そのときの心の状態に寄りそってくれるもの、絵画でも音楽でも本でも、その出会いを大切に思えることがすてきなことですね。わたしも、モネの池の前でゆったりとした時間を過ごしたいなと思いました。2023/04/21

Karl Heintz Schneider

71
「いつかあなたと、あの絵のまえで」1枚の絵にまつわる6人の物語。1話が30ページほどだからスイスイ読めてしまう。「常設展示室」に似てるかも。原田マハさんの美術系小説と言えば「楽園のカンバス」「ジヴェルニーの食卓」などが有名だが、これらの舞台はいずれも海外。それに比べて本書は全て国内の美術館が舞台となっており、行こうと思えば行けないところにあるものばかり。舞台が海外だと、どこか現実離れした感じがするが、本書はそういう意味で日本人にも馴染みやすいと思う。2023/02/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20452814
  • ご注意事項