風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

  • 著者名:原田マハ
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569902555

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内容説明

芸術(アート)という名のタイムカプセルが、いま開かれる――。京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、レイモンド・ウォンと名乗るマカオ博物館の学芸員が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてそこに記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった――。天才絵師・宗達の名画〈風神雷神図屏風〉を軸に描く冒険譚。「縦横無尽な想像力に操られたマハさんの筆致にすっかり魂を持っていかれた。カラヴァッジョと宗達を繋げてしまう発想には脱帽です」漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリさん推薦!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

56
小学校の頃から教科書で見てきた風神雷神図。その絵と何やら面白そうな話の紹介を随分前に新聞で読んだのだが文庫化を待つことにして心の中の積読本。先日、新聞広告で文庫化を知りやっと手にする。現代の学芸員の風神雷神図に関わる解説に代わる話をプロローグとして一気に信長の時代へ遡る。まるで映画のような場面の入れ替わりもさることながら、登場人物の描写が活き活きとして惹きつけられる。少年の俵屋宗達、天正遣欧使節の四人、魔王のような信長。そしてパードレたち。詳細不明の宗達を主人公に据えたことで自由な構想が広がっていく。→2023/01/22

tulip

54
時は戦国時代。織田信長に才能を認められた俵屋宗達少年が、何と天正遣欧使節と共にローマへ向かう。港から港へ季節風が吹く時季を待つ「風待ち」をしながらの船旅は気が遠くなりそうだが、天下人の命を受けて少年たちの旅が始まる。原田マハさんお得意の美術ものフィクションにわくわくしながら下巻へ。2023/05/31

佐島楓

47
感想は下巻にて。2023/01/25

エドワード

46
京都国立博物館の学芸員、望月彩の元へ、マカオから訪問者が来る。おおっ!原田マハさんの美術物語、お馴染みの序章だ。序章で語られる「証拠が無い限り、無かったとは言えない」が印象的だ。俵屋宗達。安土桃山時代の絵師。生没年不詳。彼の足跡はほとんど不明。では、こんな物語はいかがであろう。京の都の扇屋の倅、伊三郎は、織田信長と出会い、狩野永徳と共に洛中洛外図を描く。洛中洛外図の贈り先はローマ教皇だ。伊三郎は信長より俵屋宗達の名を賜り、天正遣欧使節と共に船出する。嘘だろう?いや、無かった証拠はどこにも無い。下巻へ続く。2023/06/26

みこ

42
俵屋宗達に系傾倒する学芸員に持ち込まれた遣欧少年使節団に関する奇妙な話。一体何の関係が?「暗幕のゲルニカ」などこれまでのマハ作品のように現代と過去を行き来しながら謎を解明するかと思いきや現代パートはエピローグのみで美術ミステリーというよりはがっつり歴史小説といった感じ。物語の視点が原マルティノから俵屋宗達に移ったり(途中で狩野永徳の回想を挟む)章立てを整えることもなく時系列が脈絡もなく前後したりと少々読みにくさを感じるが、話の展開の面白さに惹かれながら下巻へ続く。2023/03/30

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