天夢人<br> 山の今昔物語

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天夢人
山の今昔物語

  • 著者名:工藤隆雄
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 天夢人(2022/12発売)
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  • ISBN:9784635824309

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内容説明

奇想天外、驚天動地!山は自然の神秘に満ち、かつ、人生の縮図!まさに物語の宝庫!熟達の筆が冴える、著者が時間をかけて収集してきた山と人間の織りなす小宇宙のような小さな物語たち。
霊鬼的な話、奇妙な話、滑稽な話などのテーマ別に、山と山登りにまつわる古今の逸話を『今昔物語』に倣って86話を収録。

目次

第一章 霊鬼的な話
第二章 奇妙な話
第三章 遭難事故の話
第四章 動物並びに昆虫の話
第五章 悪い行ないの話
第六章 世俗的な話
第七章 情けない話
第八章 滑稽な話
第九章 知られざる謂れの話
第十章 人情話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさ

24
工藤隆雄さんの山の不思議な話のシリーズ(かな?)。山で出逢う出来事には説明がなかなかつかないこともある。そんなことあるよね、と頷きながら読む話や、噂話のようなものも(こちらは流し読み的に)。山に入るときには何か大きな大きなものに包まれている感じを受けるのだけど、なぜ?というよりも感覚的に受け止めておけばいいのだろうと考えています。2023/02/19

roatsu

15
今は昔、某が…というスタイルで綴られる山の拾遺話の数々。味わい深く読める話ばかり。虚実曖昧だったり、んなことある?的な話もあるがそもそも世の不思議や人の口伝てで紡がれてきた物語はそういうものだし、今風の価値観で突き詰めるのは野暮であろう。山という舞台は美しく豊かで時に恐ろしい自然やそこに分け入ることで初めて発露される人間性など、そうした物語を生む故郷なのだと再確認する。山の世界も強迫的で余裕のない現代的価値観やIT技術が席巻し始め、往時のようなどこか煙に巻かれる掴みどころのない神秘性がだんだん薄れているよ2023/04/04

アカツキ

10
山小屋の主人や登山者から聞き取った山での不思議な出来事、遭難事故、滑稽話など86話収録。遭難で亡くなった家族の遺体を見つける話、空襲で生き別れた母と姉と再会する日を夢見て体力づくりをする老婦人の話に胸を打たれた。が、話のチョイスに首をかしげるようなものもちょこちょこ。単なる不倫話とか。でもこういう話もずっと先の未来では面白く感じられたりするのかな。最近、古代中国のエピソード集「世説新語」でどうでもいい話を楽しんだからバッサリ斬れない。2023/02/07

くまお

3
山では不思議なことが起きたり、幽霊など怖い話もあるけれど、一番怖いのは人間だなとあらためて思いました。2023/06/28

やん

1
いろんなジャンルに分かれている話を1冊の本にまとめるなら確かに今昔物語の形式は悪くない。ただ、すべてのエピソードの最後が「…という話である。」という要約で終わるのが読み進めるうちに気になってきて最後の方は辛かった。それはなくてもいいんじゃないのかな。山怪シリーズの方が好みかも知れない。2023/06/15

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