小学館文庫<br> 軋み

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小学館文庫
軋み

  • ISBN:9784094072037

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内容説明

CWAニュー・ブラッド・ダガー賞受賞作!

同居していた恋人との関係が唐突に終わり、エルマは長年勤めたレイキャヴィーク警察を辞め、故郷アークラネスに戻った。
地元警察に職を得て間もなく、観光名所であるアークラネス灯台の麓の海岸で女性の不審死体が見つかる。所持品はないに等しく身元の特定が進まなかったが、数日後、妻が行方不明になったという届け出がある。死体はクヴァールフィヨルズルに住むエリーサベトというパイロットのものだった。
夫によると、エリーサベトは死体となって発見される前日からカナダ便に搭乗し、三日後に帰宅する予定だった。だが航空会社に確認すると、フライトの朝エリーサベトは自ら職場に病欠の連絡をし、行方をくらましていたという。さらにエリーサベトは子どもの頃アークラネスで過ごしていたが、なぜそこへ行ったのかがどうしても腑に落ちないと言った。
「妻はあの町に行くのを嫌がりました。いくら誘っても絶対に行かなかった。だから買い物に行くのはいつもレイキャヴィークかボルガルネースでした。アークラネスに行くほうがずっと便利なのに。異様なほどあの町を嫌っていた。憎んでいたといってもいい。」
エルマは過去を掘り始めた。

小さな港町ゆえの濃密な人間関係――時の堆積の中に深く埋もれていたエリーサベトの死の理由とは?
CWAニュー・ブラッド・ダガー賞(英国推理作家協会賞新人賞)受賞! 期待の新鋭による北欧アイスランド・ミステリの新たな傑作が登場!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

73
アイスランドミステリ。人口約7000人、灯台のある陸地の突端のアークラネスが舞台。住人は顔馴染みばかり、過去の事件がいつまでも記憶に残っているそんな街。作品は過去と現在が交互に書かれていくうちに事件の輪郭が見えてくる。戻ってきた若い女性刑事エルマのキャラクターが好みで読み進めたが、良くも悪くも北欧らしい作品。う〜ん、つまらなくはないけど新鮮さは感じられなかったかな。シリーズ化されるようなので次作は読んでみるつもりだけど。 【2021年度CWAジョン・クリーシー・ダガー賞】受賞2023/01/07

キムチ

63
アイスランドの新人。英国サスペンスの新人賞を受賞とある。でも読み終えると何処かで読んだ感が強く、今一つ新鮮味に欠けたのは残念。題名の軋む音・・絶望的な恐怖とみじめさを漂わせた少女の写真と相まって雰囲気は北欧の定番的昏さ。登場する刑事も心に傷を持ち 幾度も呟く心が重奏低音になっている。北欧の冷気漂う小さな、閉塞的な街、住民。荒ぶる波と灯台。発見された女性の死体。少女時代の交友関係がじわじわと浮かんでくる・・とまぁ、こんな感じは少し食傷気味でした。2023/02/23

グラコロ

32
酷暑を逃れたい一心でアイスランドものを。やはり陰鬱で寒々しい風景と事件。現在と過去を交互に進め、事件の謎を埋めるピースを小出しに明かす。お陰で主人公の捜査官エルマを最後の1ページまで、ただのこじらせ女子だとミスリードされていたじゃないか〜。そのガラリとした転回とは裏腹に、事件自体はやりきれないわりきれない、モヤモヤの残る結末だけど、これが嫌いじゃないのよ。2023/08/24

ハスゴン

32
全体的に暗いが徐々に明かされる被害者の姿がたまらなく名前は覚えにくいが丁度いい長さで、翻訳が続くよう願います。2023/02/23

しゃお

31
アイスランドの小さな港町アークラネス。長く付き合っていた彼への想いを捨てきれぬまま故郷に戻った女性刑事エルマが主人公ですが、事件の関係者によるものと死体で発見された女性の過去が挿入される事で群像劇的な要素も。コミュニティの小ささから誰かしら知り合いにあたるような町で起きた殺人事件は、閉塞的で暗鬱とした雰囲気で覆いながらも、エルマがなんとか前に進もうとする姿もあってそこまで陰鬱なものに感じないかも。と思ったら、真相のその先は北欧ミステリらしい結末が。地味といえば地味で新鮮味は少ないけど、続編も是非読みたい。2023/01/14

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