ハヤカワ・ミステリ<br> 真珠湾の冬

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ハヤカワ・ミステリ
真珠湾の冬

  • 著者名:ジェイムズケストレル【著】/山中朝晶【訳】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 早川書房(2022/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150019860

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内容説明

1941年、ハワイで起きた白人男性と日本人女性の惨殺事件。容疑者を追う米国人の刑事は、辿り着いた香港で太平洋戦争の勃発に遭遇する――戦禍の太平洋諸国で真相を追い求める男の彷徨を描くエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞の大作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

273
エドガー賞最優秀長篇賞受賞作ということで読みました。本書は、太平洋戦争歴史サスペンスロマンの秀作です。昨年読んでいたら、2022年のBEST20候補でした。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015303/2023/02/14

青乃108号

212
この本の日本語タイトルと装丁に騙されてはいけない。原題は「FIVE DECEMBERS」である。真珠湾は舞台の一つに過ぎず、戦争は背景にしか過ぎない。人生には数限り無い程の選択肢がある。この本を知るか或いは知らないか、もその1つだ。この本を知った上で次の選択肢はこの本を読むか読まないか、だ。分厚い本だ、しかも二段組だ。残酷な描写も一部にはある。しかしこの本には、真に大切な事が書いてある。クライマックスの一連の描写には何とも表現の仕様のない感情が押し寄せる。比類のない程面白い本だ。読まない選択は間違いだ。2023/06/07

モルク

161
500頁近く上下2段組、更に黄色い紙と老眼、ドライアイの我が身にはきつい。だが見づらさより内容に引き込まれていった。ハワイで見つかった白人青年と日本女性の惨殺死体。その捜査をするのは陸軍上がりの刑事マグレディ。殺されたのが海軍大将の甥とわかり犯人を求めて香港へ。ちょうどその時真珠湾攻撃により日米開戦、そしてマグレディは日本軍に捕まり東京へ…。時間の流れの中マグレディも流されていく。歴史と本編の絡みもいい。中弛みなく魅了される。マグレディにマンチェスター市警堕落刑事エイダンを見てしまったのは私だけだろうか。2023/06/16

ちょろこ

156
執念の一冊。時は1941年。根底に太平洋戦争を描きながら猟奇殺人犯を追う骨太ミステリ。この時代背景を感じ取りながら主人公マグレディ刑事の連続殺人犯を追う年月はハワイ、香港、日本と舞台は移りながら想像以上に盛りだくさん。日本の戦乱は手に取るように伝わっては心に重く沈み込んだ。そしてストーリーが進むにつれて盛り上がり終盤は目が離せない展開に。犯人を追う執念からある意味せつなく狂おしい次なる執念へと変わる最高潮の盛り上がりがたまらない。重々しいストーリーながらも情景描写と心情の溶け合いが雪のように心に舞う作品。2023/06/27

stobe1904

129
【MWA長篇賞受賞作】時は1941年のハワイ。刑事のマグレディは白人男性とアジア系女性が惨殺された殺人事件の捜査を開始し、手がかりを追いウェーク島から香港に向かうがそこで真珠湾攻撃が起こり、歴史の大きな波に巻きこれる…。1941年から45年まで激動の5年間のハワイ、香港、東京を舞台にしたスケールの大きいミステリで、ハードボイルド調の抑えたトーンが深い余韻をもたらす。トレヴェニアンの『シブミ』のような静謐さと激動の時代のコントラストが鮮烈で、抜群に面白い小説を読めた喜びにひたる。今年のベストでは。★★★★★2023/02/25

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