免疫学者が語る パンデミックの「終わり」と、これからの世界

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免疫学者が語る パンデミックの「終わり」と、これからの世界

  • 著者名:小野昌弘【著者】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 筑摩書房(2022/12発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480860934

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内容説明

コロナはなくせない。でも、「飼い慣らす」ことはできる。免疫の仕組みを知れば、「パンデミック後」の世界がみえてくる。ワクチンの効果、重症化、変異株、後遺症……、あふれる情報に惑わされず、正しく判断するための基礎知識をやさしく解説。パンデミックの世紀を、みんなで生き延びるための最良の「見取り図」!

目次

はじめに
第1章 新型コロナウイルスのパンデミックとは何か
1 ウイルスと人体の免疫がつくり上げたパンデミック
2 新型コロナウイルスが地球上からなくなる日は来ない
3 新型コロナウイルス感染症による医学的・社会的危機とは?
4 新型コロナウイルス感染症、その問題の核心
第2章 わたしたちの体の中にあるパンデミック
1 初感染から回復までの道筋
2 ヒトの免疫のはたらきで重症化する!?
3 重症化というミクロのパンデミック
4 B細胞とT細胞は病原体をどう記憶するのか?
5 B細胞とT細胞がもつ集合的な「目」
6 T細胞の活動抑制と、免疫記憶の成立
7 免疫の過剰なはたらきがコロナ後遺症をつくる
第3章 ワクチンと免疫 ──パンデミックを「飼い慣らす」ための鍵
1 ワクチンで進化するヒトの免疫
2 ワクチンの感染予防効果は減弱する
3 新型コロナウイルスに感染してできる免疫の性質
4 ワクチンでどうやって新型コロナウイルスの免疫ができるのか?
5 自然感染で「集団免疫」はできない
6 ワクチンの目的からワクチン接種計画を考える
7 ワクチンの副反応を考える
8 ワクチンは新型コロナウイルスの免疫をどのようにつけるのか?
第4章 ウイルスからみるパンデミック
1 どうしてコロナ変異株が出現するのか?
2 世界が初めて認識した変異株
3 大流行地で発生した3つの変異株
4 オミクロンの「免疫逃避」と病原性を考える
5 オミクロン感染は「自然のワクチン」になるのか?
6 変異株はどのようにして生まれるのか?
第5章 わたしたちはパンデミックをどう乗り越えるのか
1 感染の原理を知って身を守る
2 ワクチン接種、どう考えるべきか?
3 適切なワクチン接種計画で命を守る
4 「わたし」は誰を助けられるのか?
5 科学技術で乗り越えるパンデミック
6 日本のパンデミック対応の成功と失敗
7 看過できない社会的・経済的な要因
8 日本のコロナ対策の問題点
第6章 パンデミックが「終わった」後の世界
1 パンデミックからエンデミックへの移行
2 コロナ変異株の行く末
3 ワクチンという希望、その課題
4 新型コロナウイルスはどこから来てどこへ行くのか
最終章 パンデミックの「終わり」と、これからの世界
1 「ガラス」の向こう側とこちら側
2 パンデミックを「終わらせる」ために残された課題
3 ワクチンは今後、どのように使っていくべきか?
4 パンデミックを「終わらせる」ために必要なこと
5 新たなパンデミックを予防するために
6 誰もが未来の「パンデミック弱者」である
あとがき
参考文献・はじめに
第1章 新型コロナウイルスのパンデミックとは何か
1 ウイルスと人体の免疫がつくり上げたパンデミック
2 新型コロナウイルスが地球上からなくなる日は来ない
3 新型コロナウイルス感染症による医学的・社会的危機とは?
4 新型コロナウイルス感染症、その問題の核心
第2章 わたしたちの体の中にあるパンデミック
1 初感染から回復までの道筋
2 ヒトの免疫のはたらきで重症化する!?
3 重症化というミクロのパンデミック
4 B細胞とT細胞は病原体をどう記憶するのか?
5 B細胞とT細胞がもつ集合的な「目」
6 T細胞の活動抑制と、免疫記憶の成立
7 免疫の過剰なはたらきがコロナ後遺症をつくる
第3章 ワクチンと免疫 ──パンデミックを「飼い慣らす」ための鍵
1 ワクチンで進化するヒトの免疫
2 ワクチンの感染予防効果は減弱する
3 新型コロナウイルスに感染してできる免疫の性質
4 ワクチンでどうやって新型コロナウイルスの免疫ができるのか?
5 自然感染で「集団免疫」はできない
6 ワクチンの目的からワクチン接種計画を考える
7 ワクチンの副反応を考える
8 ワクチンは新型コロナウイルスの免疫をどのようにつけるのか?
第4章 ウイルスからみるパンデミック
1 どうしてコロナ変異株が出現するのか?
2 世界が初めて認識した変異株
3 大流行地で発生した3つの変異株
4 オミクロンの「免疫逃避」と病原性を考える
5 オミクロン感染は「自然のワクチン」になるのか?
6 変異株はどのようにして生まれるのか?
第5章 わたしたちはパンデミックをどう乗り越えるのか
1 感染の原理を知って身を守る
2 ワクチン接種、どう考えるべきか?
3 適切なワクチン接種計画で命を守る
4 「わたし」は誰を助けられるのか?
5 科学技術で乗り越えるパンデミック
6 日本のパンデミック対応の成功と失敗
7 看過できない社会的・経済的な要因
8 日本のコロナ対策の問題点
第6章 パンデミックが「終わった」後の世界
1 パンデミックからエンデミックへの移行
2 コロナ変異株の行く末
3 ワクチンという希望、その課題
4 新型コロナウイルスはどこから来てどこへ行くのか
最終章 パンデミックの「終わり」と、これからの世界
1 「ガラス」の向こう側とこちら側
2 パンデミックを「終わらせる」ために残された課題
3 ワクチンは今後、どのように使っていくべきか?
4 パンデミックを「終わらせる」ために必要なこと
5 新たなパンデミックを予防するために
6 誰もが未来の「パンデミック弱者」である
あとがき
参考文献・データ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iwata Kentaro

10
献本御礼。免疫学者の小野先生が、免疫学的観点からパンデミックのこれまで、そしてこれからを論じています。本書で興味深かったのは「わたし」という語が多々使われていることです。カッコ付の「わたし」。そして「他者の靴を履く」というエンパシーの言葉。そこには立場で分断されたパンデミック社会での融和の可能性が示唆されているのです。「専門家の立場で言ってるからー」と専門家の言葉に食傷気味な人は、是非本書をどうぞ。2022/06/24

ゆうすけ

7
英国在住の日本人免疫学者が書いた世界標準の本だと思う。最近筑摩書房、良い仕事をします。国際的に認められた学術研究をベースにしており、またわからないことはちゃんとそう書いているのが当たり前だけどすごい。第2章はT細胞についての結構専門的な話が多くてなかなか読み解くのが難しかったけど、読了した時にはなんとなく希望が溢れる。パンデミックは勝手に終わるのではなくて、人類が科学技術を使って終わらせない限り終わらないのだということがよくわかった。この本の中の「わたし」は、まさに僕自身だったかもしれない。2022/08/10

Ryoichi Ito

5
「ワクチンのお陰で,パンデミックは終息し,エンデミック状態に移行する。しかしコロナウイルスは決してなくならならず,インフルエンザよりたちの悪い感染症として存続する。我々は新しい変異株に絶えず備え,それが出現すると速やかにワクチン接種をしなければならない」また,多くの変異株に対応し,効果が持続するワクチンと有効性の高い治療薬の開発が切望されるとも。優秀な免疫学者である著者は,ワクチンは重症化を減らすが,感染を防止する効果は高くないとしつつも,ワクチ接種そのものには全幅の信頼をおいているようにみえる。 2023/02/06

Humbaba

2
コロナは人類にとって大きな脅威であり、それに対抗するための手段は矢継ぎ早に投入されている。それらの全てが有効だったのかはわからないし、やらなかったらどうなったのかというのはためすこともできない。それでもこれだけのスピードで対応策が打てたのは、多くの科学者が協力した結果であると言える。今後のためにもなにが効果がありどうすればさらにそれを効率的に進められるのかは検証が必要である。 2023/11/06

futomi

1
貧困問題の解決 教育、健康 医療格差の解消が次の時代を作るのですね。 WHOがパンデミックを宣言した時点で 新型コロナウィルスは無くならないのだ ということだったとは知りませんでした。2022/09/07

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