司書名鑑 - 図書館をアップデートする人々

個数:1
紙書籍版価格
¥3,300
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

司書名鑑 - 図書館をアップデートする人々

  • 著者名:岡本真
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 青弓社(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 900pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787200815

ファイル: /

内容説明

知のアーカイブである図書館は、司書を中心に多様な人々に支えられて、地域と図書館をつなげる実践や情報発信をおこなっている。司書、学芸員、研究者、行政担当者が連携して、それぞれの役割を拡張させながら図書館をアップデートし続けている。

図書館を支える人々は、どのような思いで業界に足を踏み入れ、日々の仕事に向き合っているのだろうか。また、図書館ではどのような人が、何を目指して活躍しているのだろうか。

本書は、若手・中堅として活躍するライブラリアン31人にインタビューをした雑誌「ライブラリー・リソース・ガイド」(LRG)の人気連載をまとめ、現在の思いをつづる書き下ろしのエッセーや論考も所収する。ライブラリアンがもつ情報や知識への考え方、彼/彼女たちの生き生きとした表情を描き出す一冊。

目次

※名前のあとにある所属や肩書は、連載当時のもの。

はじめに 岡本 真

司書名鑑 No.1
井上昌彦[関西学院 聖和短期大学図書館]
司書を目指したわけ/図書館での仕事/二度の転機/ミッションを遂行する、広める/エッセー 九年間で最大のチャレンジ

司書名鑑 No.2
谷合佳代子[大阪社会運動協会/大阪産業労働資料館エル・ライブラリー]
図書館員になったのは偶然/資料室から図書館へ/図書館廃止、そしてエル・ライブラリーへ/図書館での仕事/未来への思い/エッセー 働く人々のいまを支え、歴史を未来に伝える

司書名鑑 No.3
谷一文子[海老名市立中央図書館/図書館流通センター]
図書館員になる前に/図書館員から図書館を支援する民間企業へ/司書へ伝えたいこと/地域のアイデンティティを大切にする図書館/エッセー 進化する図書館には進化する人がいる

司書名鑑 No.4
嶋田 学[瀬戸内市新図書館開設準備室]
司書を目指したきっかけ/永源寺町立図書館への転職/住民との協働について/そして瀬戸内市へ/図書館に対する思い/図書館員の勉強/エッセー 「現場(ルビ:ここ)」を支えるための勉強

司書名鑑 No.5
大向一輝[国立情報学研究所]
ウェブが人々の生活を変える/NIIに就職して研究者の立場から現場に関わる/サービスをつくる難しさ/「CiNii」に関わって見えてきたこと/個人としての将来/エッセー 秩序をもたらすライブラリアンの力

司書名鑑 No.6
磯谷奈緒子[海士町中央図書館]
海士町の図書館に辿り着くまで/突破口は学校図書館/図書館を通じてまちづくり/今後について/新しい図書館のかたち/エッセー みんなと育んだ“島まるごと図書館”のこれから

司書名鑑 No.7
柳 与志夫[東京文化資源会議事務局長]
ライフワークは「文化情報資源」/転機になった勉強会「LOTOS(ロトス)」の立ち上げ/公共図書館は行政サービスの一つ/知的サービス研究会から知的資源イニシアティブ、そして千代田区立図書館へ/広がるライフワーク/エッセー 変わらないこと

司書名鑑 No.8
是住久美子[京都府立図書館]
きっかけは「オープンデータ京都勉強会」/「オープンデータ」から次のステップへ/「Wikipedia」と図書館は、もっといい関係になる/京都府立図書館に至るまで/資料さえあればどこでも司書になれる/エッセー 外に飛び出したことで道が開いた

司書名鑑 No.9
平賀研也[県立長野図書館長]
図書館長になるまで/伊那市立図書館長から県立長野図書館長へ/エッセー 地域社会の「知のコモンズ」を目指そう

司書名鑑 No.10
佐藤 潔[図書館総合展運営委員長]
本との関わり/図書館総合展とは/図書館総合展の重要施策/図書館に関わるみなさんへ/エッセー 「小説家 瀬戸内寂聴」の出発点

司書名鑑 No.11
山崎博樹[前・秋田県立図書館副館長]
行政職員から図書館職員へ/誰も見たことがない、新しい図書館の仕組みづくりに挑戦/プロジェクトを成功に導くために必要なこと/学校図書館の面白さ/図書館員は常に新しいステージに挑戦すべき/三つのこと/本当の学びとは/エッセー 立場は変わっても視点と学びを大切に

司書名鑑 No.12
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もえ

14
ライブラリアン31人のインタビュー集。司書だけではなく、情報学の博士や、情報システムの会社員等、図書館に関わる様々な人々の考え方や業界の展望等が語られていて興味深かった。特に本好きでは無かったいう人もいたけれど、やはり子供の頃に図書館によく行き、司書から影響を受けた人の方が多い。心に響いた言葉→図書館は情報(リテラシー)を楽しく伝える場であること。決して人が死んだりしない「明るい世界」であること。特別な能力がなくてもカウンターで地道にやっていくだけでもできることがあること。失敗を恐れず色々やってみること。2023/05/15

ぶ~の

6
業界の人向けでした。司書さんが登場する小説をよく読むので現実の司書さんのお仕事ぶり等を期待したのですが、その辺りは違ったかも。とはいえ共鳴したり刺激を受ける部分はあって、「計画された偶発性」の行動特性という記述が印象的でした。キャリアの80%は偶然に決まるけれど偶然を計画的に導けば望むキャリアアップができる、それが起きやすい人は、好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心の5つ行動特性があるといわれるとのこと。ふと自分が今の仕事を始めた当時は5特性をクリアしてたかも、なんて。やべぇ。今は守りに入ってる。。。2023/05/03

テトラポッド

1
様々な図書館への関わり方を知ることができて非常に参考になった。図書館という施設がどれだけ人を巻き込む中心となりうるか、挑戦してみたい。2024/03/20

萬田奈々

1
図書館って、「非営利だろうから別に図書の知識等の通常業務以外の意欲が無くても問題無い」みたいな先入観があったので、いつも勝手に「私が司書なら100個は改善提案するのに!!」って思ってた。 この司書名鑑はそういう人を集めたのか全国の司書さんがそういう人だらけなのかはわからないけど、結構アクティブに活動されてて驚きがあった。 やっぱでも私が利用させてもらってる4つの管轄の違う図書館では惰性でやってるから私を雇って改革起こさせてください!2023/07/29

Mie

1
図書館で働いている人だけでなく、研究者やプログラマー(という言い方が正しいのかどうか)など、あらゆる分野に属する人のインタビューをまとめた一冊。 とはいえ、その全てに「図書館」や「本」が共通事項としてあり、もしかして根底に潜むものは同じなのでは…?と思えなくもない。 こうして、自分の仕事や考えを明確に言葉にできる人っていいなあ、と思う…2023/04/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20380905
  • ご注意事項