内容説明
Netflixにてドキュメンタリー映像化決定。
2000年に世間を震撼させた、ルーシー・ブラックマン殺害事件――。
麻布署に届けられた家出人捜索願から事件の臭いを感じ取り、猟奇的犯人を追いつめる捜査一課の精鋭たち。その捜査の全貌を明かす真相ドキュメント。
登場する捜査官は幹部にいたるまで全て実名。本物のド迫力で数多の警察小説を凌駕する。本当の捜査は、刑事たちの執念でここまでやるのだ。
Netflixでの映像化が決定したことを受けて、著者は元捜査員たちに再取材と出演交渉を行った。事件から20年を経て、一課の元刑事たちを訪ね歩いたことで、捜査本部に後から投入された山代班の“潜行捜査”の実態が明らかになった。彼らの存在なくして、この事件が解明されることはなかった――。
登場する捜査員たちは幹部に至るまですべて実名。ここまで詳細かつ正確に捜査の実態が描かれたノンフィクション作品は、かつてなかっただろう。
※この電子書籍は2013年7月の文春文庫を加筆修正したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
40
組織形態、捜査手法、携わる捜査官らの心情が丹念に綴られており著者の取材力に唸る。他に挙げられる事件が記憶に残る有名なものばかりで、警視庁捜査一課という部署が如何に花形かが分かった。しかしそこで行われているのは膨大な量の地味で緻密な活動だ。2023/01/15
たーさん
14
ノンフィクションなんて滅多に読まないのに久しぶりに読んでみました。事件は確か高校生の頃に起き新聞、テレビでおぼろげに覚えていました。一人の英国人女性が突如失踪し事件の疑いが濃厚になり警視庁捜査一課が捜査に乗り出す。並の警察小説を蹴散らすリアルな描写。捜査の突破口を開く捜査一課の山代警部率いる山代班なんかこれだけで警察小説の登場人物に出来るんじゃないかと。地道な文字通り地を這う捜査と容疑者の不気味な異常性。必死の捜査を展開した刑事さんの人間性に迫るノンフィクションでした。2024/05/06
hikarunoir
10
警察側からでない「黒い迷宮(上・下)」より織原の鬼畜性が具体的。公判は省略、刑事の内面が描かれ併読お勧め。個人的過去に紐づく場所が多く戦慄。2024/10/28
はづきち
8
オーディオブック。イギリス人女性が強姦・殺害・遺棄された事件を解明するまでの刑事たちの活躍を描いています。発端はルーシーの友人からの行方不明届だったが、捜査していくうちにルーシー以外にも被害に遭った女性がいることがわかり、織原容疑者が浮上。織原は否認し続けるが、刑事たちが状況証拠をこれでもかとかき集めていく。 ここに描かれている刑事はみんな被害者の無念を晴らすために全力で闘っていた。しかも事件後にはお遍路に行く刑事やルーシーの墓参に行く人など、それぞれが事件のことを忘れずにいようとする姿勢に好感が持てた。2025/04/22
Akki
7
満面の笑みでこちらを見るルーシーさんの写真を、何度もテレビで観ていたのを思い出す。外国人の若い女性が行方不明になり、その父親が来日して会見する様子は大々的に取り上げられた。日本人にとって外国人がいかに珍しいものかを、ぼんやり自覚したものだった。 ある時間と場所で、突然絶たれる生の物語が無数にある。こうして世間に知らされるものはほんのひと握りだが、どの物語にも、良しにつけ悪しきにつけ人と感情の広く深い繋がりがあるということを、こういうルポは教えてくれる。食事を忘れて一気読みした。2024/06/29
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