内容説明
「いい詩は、その言語を使って生きる民族の、感情・理性のもっとも良きものの結晶化」
詩的世界の多様さ、現実に根ざしつつ生み出された作品の面白さは、時代を超え、今もなお心に響く。
豊潤で余韻に満ちた茨木のり子の名訳で贈る珠玉の詞華集。
【解説】若松英輔さん、斎藤真理子さん
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隣国の多彩な現代詩人十二人の、発想豊かな六十二篇を、日本を代表する詩人・茨木のり子が編み、翻訳した。
刊行から三十余年。
韓国文学の真髄ともいえる簡潔で奥行き深い言葉できざまれた詩的世界は、時代を超えて心に鮮烈に響く。
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まったく一種のカンだけを頼りに、五十冊ぐらいの詩集のなかから選びとったものだが、みずから選んだ六十二篇の詩には深い愛着を覚える。
訳す過程で、ハングルにはハングルの豊かさがあり、日本語には日本語の豊かさがあると痛感させられた。(「あとがき」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
15
韓国では一般人がマイ・ベスト的なアンソロジーを作って楽しむという(マイ・ベスト・カセットのようなものか?)。そこにいい詩を人に伝えたいという気持ちが自由詩が読まれていることなのかもしれない。韓国語を勉強した著者がそんな韓国詩を伝えたいと思うアンソロジーに対しての気持ちがいいと思った。まったく知らない詩人や名前だけは聞いたことがある金芝河の豪快な詩が面白い。また日本では俳句や短歌を誰でも作るように、韓国では自由詩がそんなようなものとして根付いているような大げさな詩ではなくカジュアルな詩としての存在。2024/07/25
チェアー
8
巻末の斎藤真理子さんの解説で、茨木のり子が原詩を省略したり、言葉を付け足したりして、「茨木のり子の詩」にしていたことが明かされる。そして、それには理由があり、彼女にしかできないことでもあったと。茨木のり子は日本に日本人としてこれらの詩を伝えるためには、どんな言葉を使うのか、という意識が強かったことは間違いない。伝えたい、という強い気持ちがそうさせたと言える。 2023/01/14
Shun'ichiro AKIKUSA
3
茨木のり子の訳が原詩を切り落としたもの、という斎藤真理子の指摘は衝撃的だ。2022/11/02
たいたいぶん
2
韓国の詩というのは今まで見たことがないし訳者の存在も本書で初めて知ったが、難しい言葉はほとんど使われておらず、分かりやすく心の中にストンと沁みてくる詩だらけだった。植民地時代から軍政時代と激動の時代を歩んできた人だからこその多くの戒めを感じ取ることができる詩が多い。民主化運動時代の頃を描いた時代のものもあれば、植民地時代の言葉を取り上げようとした頃の揶揄したものもあり、意味が分かってくると興味深い。所々に入ってくる解説もその解釈などを教えてくれて、とても読み進めるのに助かった。2026/01/26
どうととり
1
韓国は詩の国だ、と聞いてから、韓国の詩を読み始めた。 いろんな詩があって、作者ごとに勢いが違って面白い。 最後の解説が面白い。2026/03/21
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