内容説明
明智光秀、松永久秀、伊達政宗、長谷川平蔵、勝海舟――。理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちを描く傑作歴史小説集。
※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
73
本意に非ず。明智光秀,松永久秀、伊達政宗、谷川平蔵、勝海舟、時代の流れの中で真逆な決断、不本意な行動しなければならなかった無念や後悔感じられました。 2022/12/26
Smileえっちゃん
35
主である信長を討った明智光秀、父を死なせ弟を殺した伊達政宗、火付け盗賊改方長谷川平蔵、龍馬や西郷を犠牲にして維新を生き抜いた、勝海舟、流れの中で理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描いた歴史小説。2024/03/24
金吾
25
思っていたのと違う人生を歩むことになった5人です。流布されている話とは全然違う解釈です。しかしありうるかもという部分もありました。明智光秀、長谷川平蔵が面白かったです。2025/06/10
ぶんぶん
24
【図書館】歴史とちょっと違う解釈をして物語を成立させる、もしかしてそうなのかもと思わせる新解釈。 明智光秀、松永久秀、伊達正宗、長谷川平蔵、勝海舟、5人があの時そうでなかったらと悔やむ物語。 歴史書と言うものは勝者に都合の良いものになるものだか、だからこそ色々な解釈があって然るべきものだろう。 見かたを変えればそうなのだろうと言う解釈を教えてくれる、アイデアをくれる本。 その場で見て来たもので無いから、いろいろな見方があるなあと感心する。 上田氏は他にも同事件で違う視点もありそうで面白そうである。2024/07/07
リュウジ
11
★3 短編×5。登場するのは、光秀、久秀、政宗、平蔵、海舟が語る西郷と竜馬といずれも誰もが知る人物。だが描かれたその顔つきは“知る人”とは大きく違う。光秀なんて本能寺の直後なのにモチベ低いし、久秀は主人思いのとても良い奴。政宗は短気で思慮浅く、平蔵はべらんめえじゃない。英傑たちといわれてた人たちも実は欲得で動いてたんじゃないか、そしていずれもが「思ってたのと違う」結末を甘んじて受け止めたんじゃないか。解釈によっては案外こっちが実像なのかも・・・と思わせる筆力。最後の西郷と竜馬はファンの人が喜ぶ人物像かな。2023/05/28