内容説明
明智光秀、松永久秀、伊達政宗、長谷川平蔵、勝海舟――。理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちを描く傑作歴史小説集。
※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
72
本意に非ず。明智光秀,松永久秀、伊達政宗、谷川平蔵、勝海舟、時代の流れの中で真逆な決断、不本意な行動しなければならなかった無念や後悔感じられました。 2022/12/26
Smileえっちゃん
33
主である信長を討った明智光秀、父を死なせ弟を殺した伊達政宗、火付け盗賊改方長谷川平蔵、龍馬や西郷を犠牲にして維新を生き抜いた、勝海舟、流れの中で理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描いた歴史小説。2024/03/24
リュウジ
11
★3 短編×5。登場するのは、光秀、久秀、政宗、平蔵、海舟が語る西郷と竜馬といずれも誰もが知る人物。だが描かれたその顔つきは“知る人”とは大きく違う。光秀なんて本能寺の直後なのにモチベ低いし、久秀は主人思いのとても良い奴。政宗は短気で思慮浅く、平蔵はべらんめえじゃない。英傑たちといわれてた人たちも実は欲得で動いてたんじゃないか、そしていずれもが「思ってたのと違う」結末を甘んじて受け止めたんじゃないか。解釈によっては案外こっちが実像なのかも・・・と思わせる筆力。最後の西郷と竜馬はファンの人が喜ぶ人物像かな。2023/05/28
わたしは元気
3
そうだったのね、本能寺の変。2023/04/18
goodchoice
2
各時代の主人公が不本意な歴史を背負っていたことを書いた一冊である。内容が上田さん得意の重箱の隅をつつく詳細にわたっており、読んでいて疲れる。2023/05/21