内容説明
縄田一男氏、澤田瞳子氏らが大絶賛のシリーズ第3弾が発売!
明治維新を経て、帝国主義へと走り始めた日本。それはまさに「破滅への道」であった。二人の巨人が維新から日清戦争までの真実を徹底的に掘り下げる。
★日清戦争は、日本、ロシア、清による朝鮮を舞台とした覇権の争いだった!
★日清戦争によって朝鮮と日本の兄弟の関係は破壊された!
★ロシアとウクライナの緊張、そして台湾海峡をめぐる緊張は、日清戦争の直前と近似している!
★遼東半島を割譲しなければ、三国干渉を起きなかった!
★日清戦争の賠償金は今の貨幣価値で約300兆円。「戦争はいいビジネスだ」という教訓となった!?
★日清戦争という日本史では、朝鮮人の存在はノイズのように消去されてきた!
序章 日清・日露戦争とウクライナ戦争
第1章 インフレからデフレへ 「松方財政」の光と影
第2章 民権論と国権論の衝突
第3章 「万世一系の天皇」という神話
第4章 甲午農民戦争と日清戦争
第5章 公共事業としての戦争
第6章 金本位制度と第1次産業革命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
44
安部龍太郎と佐藤優による日本史に関する対談第三弾。今回は明治維新から日清戦争まで。最近の対談なのでコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻への言及もあり。多角的な視点を持つことの大事さがよく分かる。2023/01/14
gtn
29
新事実に眼から鱗。特に、自由党を結成した板垣退助が、同党員を中心として起きた秩父事件等の一揆によって、累が及ぶことを恐れ、わずか四年で解党していること。また、維新志士の精神的支柱である吉田松陰が、獄中著した「幽囚録」で、カムチャッカ、琉球、朝鮮、満州、台湾、ルソン諸島を支配下に収めるべきと説いていたこと。その思想は、脈々と流れ、第二次世界大戦へ繋がる。佐藤氏、安部氏の板垣、松陰に対する評価は低い。愚かな歴史の反省から、人間主義を信奉する者が国民に一割いれば、戦争回避できると提言する佐藤氏を信じる。2023/02/25
Isamash
26
2022年発行の歴史小説作家安部龍太郎と佐藤優の対談本。良い意味で、吉田松陰の朝鮮・台湾・満州の属国化計画や板垣退助の卑怯な日和見等、良い意味で先入観は破壊されて非常に面白かった。日本軍による江華島事件の真相や韓国の閔妃暗殺事件も、この辺りの事情には疎くて(意図的に伏せられてきている?)ビックリ。また日清戦争で日本が得た賠償金の巨額さにも改めて驚かされた。この美味しい体験が太平洋戦争に導いたのか!戦時中に靖国神社参拝を拒否した上智大生がいたことや、新しい東京ラブストーリーでの質素な暮らしぶりも興味深かった2024/04/08
ごく
26
読後感が虚しい。プリズムの角度を変えながら歴史を反芻し、過ちを繰り返してはいけないと訴える。多くの人は戦争反対で始めるのは国民の意思でも一国の意思でもない。ソ連崩壊後、ロシア新政府は国有財産を国民に分配するが、そのルールを利用し権力と富を得たのはルールメーカーと、その友人と知人。明治維新、戦後日本も似た状況。戦争をビジネスと考える輩がいて代償は彼らと無関係な人々の生活と命。戦争を始めるのは国内外で利を得るルールメーカーと、その友人と知人だとして、私達に止める方法があるのだろうか…本書にその答えはない2023/02/05
こちょうのユメ
14
印象に残った事として、政治体制は約80年ごとに崩壊する傾向があり、現在はその時期にちかづいている。コロナやウクライナ問題は、戦後体制の矛盾や欠陥から生じている。これらの要因を理解し解決策を見つけることが大切みたい。ロシアは国際秩序を無視しているが、ロシアにも独自の立場や理屈があること。ウクライナ戦争は国家間の戦争であるとともに、宗教的な信仰の対立もあるようだ。また、日本の帝国主義の原則として「吉田松陰ドクトリン」の存在がある。それが残念なことに、日清戦争から敗戦まで日本外交のベースになってしまった。↷2023/11/03




