現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

  • ISBN:9784862763167

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内容説明

知らずに加担している、この圧倒的な不正義。

東京の路上で。灼熱のカタールで。
日常を奪われ「奴隷」とされた人たちの
想像を絶するストーリーを軸に、
世界5000万人、数十兆円規模の
グローバル闇産業の驚愕の実態と
いま企業・個人に求められる行動を語る。

◎ワールドカップ開催国カタールの強制労働で世界が注目する大問題
◎世界5000万人・数十兆円規模の“グローバル産業”「現代の奴隷制」の真実
◎日本の事例も‥‥奴隷状態から生還した3人の驚愕のストーリー
◎ビジネスが鍵! サプライチェーンに潜む強制労働リスクにどう対処する?
◎SDGsとESGの時代、企業・個人に求められる問題解決へのアクションを示す


モノのように売られ、酷使され、捨てられる――
世界5000万人超と言われる「現代奴隷」。
それは過去でも遠い国の話でもなく、ビジネスや消費を通じて
私たちの経済・社会・暮らしにもつながっている‥‥。
アメリカで、日本で、カタールで。想像を絶する日々を経て
奴隷状態から生還したサバイバーたちのストーリー、
問題解決に取り組む人々の挑戦を丹念に取材し、
人身取引の真実と企業・個人にできることを示す。

[構成]
日本語版序文
序文――なぜ?
第1章 現代奴隷とはだれのことか
第2章 最も卑劣な犯罪――人身取引というビジネスモデル
第3章 ネパールからカタールへ――債務奴隷
第4章 心に刻まれたタトゥー――腐敗と免責
第5章 奴隷化の心理的影響
第6章 バル・アシュラムの子どもたち
第7章 人身取引加害者の胸の内
第8章 限られた選択肢
第9章 ビジネスが鍵(課題と解決策の両方で)
第10章 解決法――個人から、分野を超えた世界的な関わりへ
第11章 私のヒーローたち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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21
宇宙人と地球人。って形容するとその違いってなんかあからさまにイメージつくけど、中国人と日本人。とかイタリア人とかアメリカ人って、同じ<地球人>だからかついつい同種とみてしまう。でも違うんだよな。と改めて。違う国で生まれれば、全く違う文化圏と経済圏があって、同じ日本人ですら全く相まみえないステージの違いがあるのに、なんだって私は<わかる気>なんてしてしまうのだろう。平和ボケした頭にストレートに食らう<経済の闇>。自分の手にした<この商品>の裏側を想像しなくちゃいけないのかもと思った。痛みを分かち合う→2023/07/04

かなた

11
奴隷がなくなったのではなく、見えにくくなっただけ。形を変えて存在する。"資本"第一主義においては、労働者をこき使っても安く作ることが正義となってしまう。資本主義に代わる新しい概念が生まれるのはいつになるやら。『知る権利を得た者は、行動する義務がある』アインシュタイン。2024/07/27

みかん

10
とても色々と考えさせた。『知る権利を得た者は、行動する義務がある』アインシュタイン_。決して他人事ではない。ユニ○ロなどファストファッションで服を買うとき ‹この綿は何処から輸入され、何処で縫製されている?何故ここまで安い?› という疑問…。いま世界で奴隷は4030万人とされている、そのうち70%が強制労働の被害者、30%が性的人身取引の被害者だそうです。もちろん日本に性的人身取引で騙され送られて来た女性、技能実習として給料も住居もまともに与えられずに強制労働させられている人たちも…2023/03/19

☆やす

7
奴隷は昔の話ではない。今も世界に4000万人以上の奴隷がいると言われている。4人のサバイバーの壮絶な過去が記される。そのうちのひとりは日本に売られ、ヤクザ組織の中で性奴隷にされていた。奴隷撲滅のため、デジタルからのアプローチも進むが、私達一人一人が出来ること、知るべきことを意識しなければいけない。2023/08/21

5
性的人身取引と強制労働の両方に対して当事者(日本の暴力団に性売買を強要されたサバイバーなど)の話から加害者の手口や精神的影響を明らかにし、反人身取引の実践やNGOの取り組みを紹介する。 銀行アライアンスの取り組みがすごい。大手金融機関、反人身取引NGO、法執行機関が連携して、口座の定量分析から疑わしい情報を発見・捜査する。これによりネイルサロンや自動車整備工場に扮した人身取引集団の解体に成功しているという。2024/12/27

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