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内容説明
・トークンで「推し」が社会の基盤になる
・自動運転車の「第四の居場所」化とは?
・直感的な操作性(ゼロUI)がイノベーションを生む!
技術進化が暮らしに与える影響をわかり易く解説。
全ビジネスパーソン必読の「AI社会論」誕生!
ITの進化と社会の変化を見つめ続けるジャーナリスト、待望の書き下ろし。
第一章 「安楽な暮らし」か「支配されない自由」か?
第二章 ウェブ3はビッグテックの「支配」を終わらせることができるのか?
第三章 ビッグテック支配から逃れるためのトークンエコノミーへ
第四章 メタバースと自動運転が都市を変える
第五章 ウェブ3が進化した世界はこうなる
安直な“ビッグテック崩壊論”も、ITリベラリストの成長至上主義も、
現実は置いてけぼりにしてしまうだろう――
近年のデータ収集攻防戦から論じられた“ビッグテックVSユーザー”という二項対立。
ウェブ3とメタバースの可能性について思索を勧めると、
誰も予測できなかった、「貨幣経済と贈与経済が重なった」未来社会の実像が見えてきた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すしな
39
181-22.現在ビックテックをはじめとするプラットフォームが、個人を支配している構造なのに対して、「便利だからいいじゃなか」と言う人もいれば、「自分のデータを支配されるのは嫌だ」と言う人もいたりして、マイナンバーも賛否両論ありますけど、どっちが幸せなんだろう?というは、確かに悩ましいところですね。個人的には、サービスごとに異なる匿名のIDを発行して、それぞれのサービスの利用状況とIDを、本人以外が結びつけられないように、ブロックチェーンやNFTを使ってできたらいいんじゃないのかなと思いました。2022/12/16
よっち
35
ビッグテックの支配とその隷従から新しい経済へ。Web3、メタバース、NFTといった技術を礼賛する社会に問いを投げかける一冊。安楽な暮らしか「支配されない自由」か?DXやAIがどういうものか、Web3によって既存の仕組みがこれからどう変わるのか。自動運転車は普及するのか、それによって都市がどう変わってゆくのか、直感的な操作性が何をもたらすのか、そして著者が注目するトークンエコノミーによる未来をどう見ているのか長年観察してきた著者らしい、とてもわかりやすい解説で、自分なりに考えてみるいいきっかけになりました。2023/02/08
はとむぎ
13
メタバースとAI 良い未来が来るよって。 そんなにワクワクしないなぁ。同じ場所にいて同じ空気を吸ってる感覚は、メタバースが進化しても到達しないと感覚的に思う。2023/04/05
山本真一郎
6
読了。ジャーナリスト佐々木俊尚氏の良書。GAFAMを始めとしたビッグテックによって加速度的に進化していくテクノロジーとAI。それはプラットフォームとネットワーク効果による「支配」であって今後一般庶民はそこに隷従するしかない様に見える中、「支配」から逃れて「自由」を獲得する術はあるのかを模索していく。鍵になるものとして「トークンエコノミー」「自動運転車」「メタバース」を挙げている。人間が本能的に持っている承認欲求や「都市」の存在意義等も含めて、非常に読み応えのある内容で色々と勉強になった。今後の作品も期待。2023/02/22
gokuri
5
22年12月の書下ろし。 自由をもとめてインターネット社会に期待した人々は、プラットフォーマの成長により、「支配と従属」の現実にあまんじているという論説はそのとおりだと思う。 そうした歴史的経緯からみても、WEB3、メタバースあるいはブロックチェーン技術が「関係と承認」の世界へ導いてくれると期待するのは、あまりに楽観的なのでは? AIの課題や、メタバースの可能性、自動運転の未来など、将来の予想図も多く語られている読者にはやさしい本です。2024/01/26