私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩

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私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩

  • 著者名:大野和基【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2022/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022518736

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内容説明

「あなたは提供精子で生まれたのよ」。20代後半に偶然知ってしまった日本人男性医師。16歳の時、母との口ゲンカの最中に告知された豪州女性。AIDで生まれた人の多くがアイデンティティーの確立に苦しむ。「出自を知る権利」をめぐる取り組みや法制度、世界最大の「精子バンクの最新動向などをルポ。日本、オーストラリア、イギリス、アメリカ、デンマーク、スイスでの現地取材を通し、AIDで生まれてきた子ども、ドナー、医療関係者の切実な声でせまるノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいこ

34
AID(非配偶者間人工授精)で生まれた子供が、父親と血が繋がっていないと知った時の衝撃は想像に難くない。遺伝上の父親は誰なのだろうという、自分のアイデンティティを揺るがす問題に苦悩を抱く世界中の当事者たち。『出自を知る権利』を巡る各国の法整備の状況と、当事者に告知する時期、精子バンクについてなど纏められている。そもそも、妻側の遺伝子だけでも繋がっている子供が欲しいのか、夫は血が繋がっていない子供に愛情を抱けるのか。治療中は見失いがちだけれど、生まれてくる子供の事を第一に考えなくてはいけない➡︎2023/07/10

19
第三者からの提供精子による非配偶者間人工授精(AID)によって生まれた子どもの苦悩をめぐるルポ。AIDで子どもをもつことを選択したカップルは、生まれてきた子どもにその事実を隠したがる。大人になりそのことを知った子どもは、父親の血縁関係がすっぽり抜けて、自分の半分が空白状態になったように感じる。親子関係が破綻する場合もある。大事なのは、子どもが幼い頃から出自の秘密を明かすこと。簡単にDNA検査ができる現代、隠し通すことは不可能だ。だが、日本の法律に、出自を知る権利はまだ盛り込まれていない。2023/01/21

Hiroo Shimoda

11
頁数は少ないがそれは無駄がないだけ。当事者の声と制度の課題はしっかり伝わってくる。考えさせられる良書2023/02/24

ののまる

7
出自について子どもの知る権利が最優先!2025/06/20

びかごん

7
日経新聞でおすすめしていたので読んでみる。 読みやすい文章でわかりやすかった。 自分だったらどうしたかと考えるととても難しい。子供が欲しいという思いはわかるが… どうしても親の立場になって考えてしまったが子供の立場だったらどうだろうか。2023/02/12

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