内容説明
何が私とあの人の運命を分けたのだろうか? 被災し、サバイバーズ・ギルトに苛まれた一人の臨床家。被災者と臨床家のレンズが交差するところから見えてきた、災害によるトラウマの様相、ケアとサポートのあり方とは。
目次
第1章 私に起きた阪神淡路大震災
第2章 母親として被災地を生き抜く
第3章 後遺症
第4章 サバイバーズ・ギルトの普遍性
第5章 災害後のケアとサポート
第6章 トラウマとPTSD
第7章 こころに傷を負うということ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
49
考えた、読みながら、何度も繰り返し考えた。そして、今も、考えている。ご自身が阪神淡路大震災に被害者であり、一方で臨床に携わられている。書かれていることだけなく、文章や本そのものから伝わってくる、控え目でありながら、深さとある意味の強さがあるように思う。共にいるということを考える。ケアにも通じるが、ケアする(と思っている)側の姿勢は、とても大切で、慎ましさも必要だと思う。この点は、以前からそう思っていることもあり、同意を得られたと思う。いかにして、自分自身を離れたところから考えるかを、心がけていきたい。2023/03/04
Tatsuo Mizouchi
1
大災害にあった地域は多くのサバイバーズ・ギルトの人がいるということ。これは個人的体験ではなく、地域全体の体験と理解すべきだということ。その経験を無理に語らせるのではなく、安全な場で安心して自発的に語ることができる環境が必要なこと。語ることがスティグマにならないこと、すなわち他者との対等な関係性を壊さないこと。無理に回復させないことが大切とのことだが、そもそも回復って一人称でしか語れないのではないか、他者ができることは、その人の持つ潜在能力を機能として発揮できる環境を整えることしかないように思う。2026/02/05
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