内容説明
神秘と魅力がスパイスの香りのように伝わってくる!――今や日本の各家庭こだわりの味「カレー」。その発祥の地インドの「食」に秘められた「生への知恵」が忠実に伝え続けられる台所には、単純にして明快な哲学があった。インド放浪が生みだした本書で、読み終えたあと哲学している自分に出会えます。ファンタジーなイラストによる書き下ろしのカラー口絵、本場のインド家庭料理レシピも加わった魅惑の1冊!「読んで私は今すぐに“生命と科学”のインドに行きたいと思った」と語る村上龍までをも魅了した新旅行記!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
3
若かりし著者の南インド放浪記。入れ替わり立ち代わり顕れる聖俗のインド人と、そんな彼らに科学文明にはなかった何かを求めてきたヒッピーたち。酒や大麻に片足を突っ込んだ生活が体に優しいかは知らねども、神秘への心の飛翔は快い。2018/09/04
蝉宮
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同じ作者の武術の本を読んだ繋がりで読みました。単に料理のレシピ本にとどまらず、食の根幹を支える思想や自然・文化の描写に思わず引きこまれてしまいす。中国には医食を不可分とする薬膳の文化がありますが、その起源がインドではないかと言われている事にも頷けます。2011/12/31