動物のまなざしのもとで - 種と文化の境界を問い直す

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動物のまなざしのもとで - 種と文化の境界を問い直す

  • 著者名:鵜飼哲
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • 勁草書房(2022/12発売)
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  • ISBN:9784326103065

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内容説明

ユートピアでもディストピアでもない、歴史と文学に刻まれた人間と動物たちの遭遇の痕跡。そこからは過酷な暴力に晒された動物たちからの呼びかけに、さまざまな文化圏で人間が試みた多様な応答が浮かび上がる。人間中心的に構築された既成概念のかなたで、人間と他の動物たちの近接性の再考を試みた国際共同研究の記録。

目次

イントロダクション──動物の問いと文学の問い[鵜飼哲]

第I部 動物のまなざしのもとにおける文学

 第1章 動物から世界へ──津島佑子「真昼へ」におけるアイヌの自然観との共鳴[村上克尚]

 第2章 小説という名の箱舟のなかで──『ロビンソン・クルーソー』と『フォー』における動物たち[中井亜佐子]

 第3章 はざまからまなざす──金石範「鴉の死」における主体・状況・言葉そして動物[呉世宗]

第II部 動物たちと文化の境界を通過する

 第4章 イスタンブルの野良犬たち──都市での人間/動物共生の物語[カトリーヌ・パンゲ/鵜飼哲訳 ]

 第5章 〈動物-寓話〉の生成変化[フランソワ・ビゼ/鵜飼哲訳]

第III部 軍事的暴力と動物たち

 第6章 比較から近接地帯へ──専有された労働と非/人間動物の逃亡[申知瑛/金友子訳]

 第7章 性-種-資本-軍事主義の共謀と動物の場所──クィア的観点から奪還可能な未来を問う[シム・アジョン/シム・アジョン、イママサ・ハジメ 共訳]

 第8章 媒介される身体たち──沖縄文学のなかの蟹をめぐって[新城郁夫]

 第9章 「アジア的身体」と動物たち──種と文化の境界に「隠された伝統」を探る[鵜飼哲]

第IV部 鳥として住まう

 第10章 わたしたちのナラティヴをテリトリーから放つ、鳥たちとともに[ヴァンシアーヌ・デプレ/森元庸介 訳]

 第11章 ヴァンシアーヌ・デプレとの対話[聞き手:フランソワ・ビゼ/森元庸介 訳]

あとがきに代えて[呉世宗]

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