内容説明
同僚を窃盗犯に射殺され、追跡中に犯人を誤って殺してしまった井川刑事。
彼のなかで何かが弾けた。
遺品のメモリーカードで三千万円の大取引ができる!
時限は午後七時まで。警察にオサラバした男の狂熱の数時間が始まった。
長篇アクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junichi Yamaguchi
21
『タイムリミット』… 今にも壊れそうなベランダは下町あるある的な… エログロ少なめだが、このぐらいが僕にはちょうどいいかも。2016/10/14
Thinline
5
くだらなくてメチャクチャな所が気に入っている戸梶圭太さん。普通、読書は知識を深める事が出来ますがこの方の作品はそんな部分は全くありません。ただただ娯楽、読書と読書の合間で読みます。2017/11/28
fest@蔵書整理中
4
いつもの激安人間の場当たり的行動。向島や曳舟に知識があるともっと楽しいかも。エログロ罵倒は少なめ。相変わらず本編とは関係ないところが一番面白く、「ダサい洋品店」のところが秀逸です。2015/01/06
小物M2
4
入り組んだ下町を舞台に三千万円の価値を持つメモリーカードを巡るタイムリミット型サスペンス。犯人を殺してしまい、その犯人が持っていたメモリーカードを奪って逃げる刑事、それを取り戻そうとする連中や逃げた刑事を追う警察たちが入り乱れてのドタバタ劇。とにかく、スピード感が尋常ではなく、登場人物もホモやらロリ声女性やらで個性的。更に酷暑と花火大会を交えて何とも言えない雰囲気を醸し出している。最後にある場所に集結してから、あの無茶苦茶な展開には笑った。また、人が死にまくっているのにも関わらず読了感が清々しいのも良い。2013/07/20
kaikoma
3
どの作家の作品も2作は読まないと中々分からないと思い、読了しました。先に読んだ作品と同じようなテイストなのですね。東京の真夏の恐ろしい暑さや蚊の描写が、狂気に拍車をかけている様で、強いインパクトを残します。登場人物は相変わらず下種ですね。2022/04/18