日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門

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日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門

  • 著者名:石浦章一【著者】
  • 価格 ¥1,999(本体¥1,818)
  • 朝日新聞出版(2022/11発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023322707

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内容説明

コロナ禍などの不幸な出来事が起きた時ほど、私たちは科学に正解を求めがちだ。しかし現実には、科学は100%の答えを提供してはくれない。そんな科学を生活に役立てるためのサイエンスコミュニケーションについて、身近な話題を通して解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taka

12
科学リテラシーと何か?著者の答えは、確率的に物事を見ることだという。原発事故の時、直ちにえいきょうはない、等絶対的に何か起こると確定しないと断言できない社会。ワクチンを打つことは体にいいのか?悪いのか?確率的には、何割その可能性を上げることはできる。絶対はこの世にあり得ないが、科学的な知識を得ていることで、確率を上げることができる。花を見て、情緒的なことを答えるのが日本人のいいところではあるが、ありのままを見ている観察の目。また考えることが苦手な日本人。不安からくる曖昧さ。さてその恐怖、何%の確率で発生?2023/12/11

BATTARIA

11
出だしで予想がついてしまったが、ときには科学的真実が明らかになったところで何の意味もなく、感情が科学を圧倒してしまうことを必ずしも全て悪とは言えないことに、著者は気づいていないのが残念。この手の本によくある話だが、"科学より感情"という言葉の使い方が雑過ぎる。大学の講義をまとめたという背景を割り引いても、語りかけ口調のまま文章にしたのは、それこそ著者への感情的反発を招いてしまっている。「五千人に一人の確率でも、なった本人には百%だ!」と喚いている人には、エビデンスは確率論でと言ったところで馬の耳に念仏だ。2023/03/16

higassi

7
★★☆☆☆ 著者が娘の学校で講演をされるようなので読んでみました。「科学リテラシー」や「サイエンスコミュニケーション」の重要性を説く一冊ですが、ややその本質から離れて著者の主張が強まってしまっている感も。学生さんたちが読んですんなり受け入れられるのかちょっと心配。2023/04/29

わら

5
文体は全体的にどうにも上から目線で、特に科学の素養がない一般人や政治家を露骨に見下す文章が多用されます。 気持ちはわからなくもないです。 著者は恐らく、これまで大衆や政策の科学への無理解に傷つき、うんざりし、もどかしさを噛み締めた経験を非常に多く持ったと思われます。 だからこそ、大衆に科学を伝える重要性に思い至り、こういう本を著したのでしょう。 だとしたら、本書の文体は著者の「感情」を隠せていません。 そしてその感情は、話を聞かされる大衆のうち少なくない者に、よくない感情を抱かせることになるでしょう。2024/08/08

aochama

5
日本では科学よりテレビやネットの軽い情報が支配的で悪貨は良貨を駆逐していることがままあります。その原因を科学リテラシーの低さに見出だし、サイエンスコミュニケーションを行うコミュニケーターの養成が求められるとします。サイエンスコミュニケーションを尽くした実例をあげた説明はわかりやすく、誤解されないことがわかりました。 正しく恐れるためにもエビデンスをもって、確率を用いた説明は必須ですね。誰もが発信できる時代、専門的な説明時には特に注意したいものです。2023/02/11

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