近代中国の新疆統治 - 多民族統合の再編と帝国の遺産

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近代中国の新疆統治 - 多民族統合の再編と帝国の遺産

  • 著者名:木下恵二【著】
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  • 慶應義塾大学出版会(2022/12発売)
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  • ISBN:9784766428414

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内容説明

▼「帝国の遺産」はどのように継承されたのか?

「中華」という伝統的アイデンティティ、そして秩序の安定維持のための「自治的状況」の容認。
二つの「帝国の遺産」が近代的再編において新疆統治にもたらした影響を探る。

目次

はじめに 帝国継承国家としての「中国」
第一章 伝統的統治の動揺と崩壊――楊増新の統治とその限界
第二章 盛世才政権におけるソ連型民族政策の導入と「民族自治」
第三章 盛世才による粛清と民族政策の破綻
第四章 国民党政権の新疆統治の論理――1940年代
第五章 国民党政権の新疆統治政策
第六章 共産党政権の新疆統治における民族と階級――1950年代
おわりに 民族自決的統合と国民的統合とがせめぎ合う帝国継承国家・中国

あとがき
引用・参考文献一覧
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

18
清帝国の版図を引き継いだ帝国継承国家中国で、多民族統合がいかに再編されていったのかを二十世紀前半の新疆の統治政策に焦点を当て考察する。中核による周縁統合の近代的モデルとして、国民的統合モデル、民族自決的統合モデル、植民地主義的統合モデルの三つを分析枠組みとして設定。東西ナショナリズムの波や社会主義イデオロギー、漢族による「代行主義」、「自然な同化・融合」などの議論を経て、植民地主義的統合へと収斂されていく経過を示す。◆欲を言えば宗教政策について、統治主体の変化による違いなども踏み込んでほしかった。2023/09/19

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