筑摩選書<br> 日本の戦略力 ──同盟の流儀とは何か

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

筑摩選書
日本の戦略力 ──同盟の流儀とは何か

  • 著者名:進藤榮一【著者】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 筑摩書房(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480017604

ファイル: /

内容説明

日本はなぜ没落したのか。敗戦後の日本が再生を目指したところから説き起こし、プラザ合意以降の日米同盟のありように、日本没落の原因を見て、日本の政治・経済・官界における「戦略の不在」と「戦略的思考」の欠落をえぐり出す。中国による一帯一路構想の展開が、クワッド(米日豪印)戦略とせめぎ合う現実に対し、日本はどう立ち向かうべきか。リベラル派国際政治学者が新たな「同盟と戦略力の流儀」のあり方を検討し、ポストコロナ、ウクライナ戦争以後の世界で日本が生き残る戦略を明らかにする。

目次

はじめに/I 戦略力の前提/第一章 ある経済人の生き方──戦略力をどうつくるのか/1 「海賊とよばれた男」の生き方/2 出光が目指したもの/3 アジア的価値の復権へ/4 同盟とは何か/第二章 コロナ禍に生きるということ/1 歴史の中で考える/2 新しいグローバル・ガバナンスを求めて/3 共生の世紀へ/II 戦略力の模索/第三章 ウクライナ戦争とは何であったのか/1 大転換期の世界へ/2 「冷戦の敗者」ロシアの〝復讐〟戦争/3 「危機の三〇年」の後に/4 「パクス・アメリカーナ」の残光/第四章 大転換する世界──「パクス・アシアーナの世紀」へ/1 帝国以後/2 ネットワーク型地域連携へ/3 同盟と戦略の陥穽/III 戦略力の不在/第五章 日本の落日──再生を戦略する/1 年老いた金メダリスト/2 日本衰退の現実/3 衰退の原因を求めて/4 日本産業優位論の落とし穴/5 プロダクション・ゲームを超えて/第六章 「貿易立国」論の罠──戦略力とは何であるのか/1 日米〝戦略思考〟の差/2 「空気」と異端と/3 日中文化の違い/4 戦略力の欠落──「貿易立国」論を超えて/IV 戦略力の検証/第七章 「パクス・トクガワーナ」の虚妄──構造的暴力を超えて/1 琉球独立の夢の跡/2 構造的暴力、人間安全保障、そして「戦争のできる国」/3 デモクラシー「第三の波」以後/第八章 そろそろリベラルは〈戦略力〉を語ろう──永遠平和の条件を求めて/1 二つの新世紀勃興期/2 「そろそろリベラルは〈外交〉を語ろう」/3 国家間連携から市民的体制へ/4 「デモクラシー」論の陥穽/5 テリトリー・ゲームを超えて/V 戦略力の構想/第九章 脱亜入欧から連亜連欧へ──「一帯一路」をどう拓くのか/1 グローバル化の第三の波/2 展開する現実とマーシャル・プラン/3 帝国の終焉へ──新たなガバナンスを求めて/4 地経学を超えて──日本の戦略へ/5 連欧連亜の世界へ/終章 アジア戦略共同体への道──中国・北朝鮮〝脅威〟論を超えて/1 「ツキジデスの罠」という言説/2 中国・北朝鮮脅威論とは何であるのか/3 グローバル(全球)化の海の中で/あとがき/謝辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海冨長秀

1
孫崎享先生が好きな人や、昨今の過度な中国脅威論、防衛費増額の風潮に辟易している人や理論武装したい人におすすめしたい。気になる点は、ウイルスと細菌の区別や、一次大戦時のインフル大流行をペスト、「女史」、「流産」、911等の陰謀論(状況証拠のみで米国の関与を疑う。直接的証拠がない)をとりあげているところですかね。ソ連崩壊からロシア誕生、新自由主義注入、プーチン大統領誕生、NATO拡大、ウクライナ戦争の流れや日本プラザ合意からの凋落の流れの説明、昨今の中国脅威論についてはお見事で一読の価値があると思います。2023/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20312698
  • ご注意事項