判例に学ぶ 税法条文の?実践的〟読み方

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判例に学ぶ 税法条文の?実践的〟読み方

  • 著者名:梅本淳久【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • ロギカ書房(2022/11発売)
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  • ISBN:9784909090812

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内容説明

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本書は、判例等を題材とする事例問題の検討を通じて、条文解釈に必要な知識を確認しつつ、裁判所等の示した条文解釈に至る思考プロセスを丁寧に辿ることによって、税法条文の〝実践的″読み方を身につけることを目指すものです。
■本書の構成
本書は、判例等から抽出した「条文解釈上の手法・論点」別に、全15講で構成されています。また、各講は、大まかに、
? 序論: 教授と学生の対話(導入)
? 本論: 事例問題の検討
? 結論: 教授と学生の対話(展開)
の3部構成となっています。
■本書の特長
事例問題の検討においては、平易な語り口で、セミナー風に話を展開し、「思考プロセス」を丁寧に辿っていきます。また、図・イラストを多用して、「情報のイメージ化」「思考のビジュアル化」を行い、直感的な理解もできるように心がけています。
■本書の内容例(第2講より)
例えば、「又は」と「若しくは」の使い分けは、しばしば初心者を悩ませますが、この使い分けのルールは、「条文解釈に必要な知識」といえます。本書は、このような基本的な知識の確認からスタートします。しかし、実務では、このような知識だけでは解決できない問題にしばしば直面します。
実は、この問題については、裁決事例と裁判例があります。しかし、両者の判断は分かれました。それでは、裁判所(審判所)は、どのような条文解釈の手法を採って、また、どのような資料を証拠として、そのような判断に至ったのでしょうか。本書は、ここに条文解釈の実践のためのヒントが隠されていると考え、判断に至る思考プロセスを分析し、丁寧に辿っていきます。
■本書の想定読者層
本書が想定する読者は、①税理士・公認会計士などの職業的専門家やその補助者、②企業の税務担当者のほか、③租税法を学ぶ大学院学生・学部学生、④資格試験受験者など、税務関係者の皆様です。本書が、税務関係者の皆様にとって、少しでもお役に立てば幸いです。

目次

はじめに
■第1講 文理解釈と趣旨解釈のバランス
1 プロローグ
2 一時所得の金額の計算上控除する「支出した金額」
3 外国子会社合算税制と租税回避の目的
4 外国子会社合算税制の合算対象金額の計算(参考)
5 エピローグ
参考文献等
■第2講 法令用語の作法?
1 プロローグ
2 「たすき掛け」の有無?
3 「たすき掛け」の有無?
4 「たすき掛け」の有無?
5 エピローグ
参考文献等
■第3講 法令用語の作法?
1 プロローグ
2 「その他」「その他の」?
3 「その他」「その他の」?
4 「前項の場合」「前項に規定する場合」
5 「当該」
6 エピローグ
参考文献等
■第4講 期間と期限
1 プロローグ
2 〇〇の日以後1年以内、〇〇の日から2月以内
3 〇〇を知った日の翌日から10月以内
4 基準時(基準日が経過した時)の直前
5 〇〇の日の少なくとも○日前まで
6 エピローグ
参考文献等
■第5講 借用概念と税法特有の取扱い
1 プロローグ
2 株式会社
3 一般社団法人
4 法人でない社団
5 米国リミテッド・パートナーシップ
6 エピローグ
参考文献等
■第6講 日本語の通常の用語例に従う
1 プロローグ
2 「器具及び備品」と「機械及び装置」の意義
3 エピローグ
参考文献等
■第7講 不確定概念―「不相当に高額」―
1 プロローグ
2 「不相当に高額な部分」の判定
3 エピローグ
参考文献等
■第8講 一般に公正妥当と認められる会計処理の基準
1 プロローグ
2 不動産流動化実務指針
3 エピローグ
参考文献等
■第9講 通達の読み方
1 プロローグ
2 通達の法的性格と運用
3 帳簿貸倒れ
4 寄附金
5 財産評価基本通達(参考)
6 エピローグ
参考文献等
■第10講 私法上の法形式と税法上の法的評価
1 プロローグ
2 債務超過の赤字会社に対する増資新株の払込み
3 エピローグ
参考文献等
■第11講 課税要件チェックリスト
1 プロローグ
2 重加算税の賦課要件
3 第三者による隠ぺい仮装行為(基礎編)
4 第三者による隠ぺい仮装行為(応用編)
5 隠ぺい仮装した事実は何か
6 積極的な隠ぺい仮装行為が存在しない場合
7 調査時の虚偽答弁
8 エピローグ
参考文献等
■第12講 文献調査の落とし穴
1 プロローグ
2 代表者が会社に対してした巨額の無利息貸付け
3 ストックオプションの権利行使益に係る所得の区分(参考)
4 エピローグ
参考文献等
■第13講 国際税務? 準拠法
1 プロローグ
2 カリフォルニア州に所在する不動産の贈与
3 ニューヨーク州法を準拠法とする契約
4 エピローグ
参考文献等
■第14講 国際税務? 租税条約と所得の源泉地
1 プロローグ
2 イタリア法人の日本人役員が受ける報酬の源泉地
3 非居住者の適格ストックオプション行使益に対する課税権
4 エピローグ
参考文献等
■第15講 原点に戻る―条文をよく読む―
1 プロローグ
2 外国関係会社が支払を受ける配当等の額
3 外国関係会社の貸付けの用に供する航空機に係る償却費の額
4 エピローグ
5 参考文献等