翼とざして～アリスの国の不思議～

著者名：山田正紀

光文社（2022/11発売）

• ISBN：9784334076320

内容説明

人の心が孤島なら、あなたの心にどうやってたどり着けばいいのだろう――。日本と中国が共に領有権を主張する孤島・鳥迷島。上陸を決行した七人の右翼青年たちを凄惨な連続殺人事件が襲う。六人が死に、生き残ったのはたった一人。しかし、死んだはずのメンバーの死体が、東京でまた発見される。では、島で死んだのは誰だったのか？　あの時、絶海の孤島では、一体何が起こっていたのだろうか？　幻想的に綴られる傑作本格推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Ai]

尖閣諸島を思わせる無人島に、若手右翼グループが乗り込む。が、次々とメンバーが殺され…。といった物語が、登場人物の独白で展開される。この独白が途中から繰り言にしか聞こえなくなっていて、しんどくなった。誰が犯人とかどうでもよくなってしまい…。

2024/09/13

[けいちゃっぷ]

目くるめく幻想的ミステリ。続編が待たれます。

2006/06/02

[まうやお]

伏線となる表現がそこかしこにあり、覚えている限り取りこぼしたものはなかったように思います。尖閣諸島のような島に灯台を建てにいった右翼グループが閉ざされた島の状況になります。時系列が整理できなかったです。

2025/07/09

[深沢ルミ]

途中までの書き方で何となくわかってしまい、そしてラストもそのままだった。構成としての無駄はないし、全体として綺麗に閉じている。ただ期待していたような作品ではなかったかなー。面白かったのですけれどね。

2014/02/08

[藤堂雪耶]

幻想ミステリ。謎が魅力的だ。真相は納得いかない人がいるかも知れないが、答えは目の前にあるので、個人的には、やられたと思った。

2008/11/13