角川文庫 怪獣男爵

著者名：横溝正史【著者】

KADOKAWA（2022/11発売）

• ISBN：9784041129166

内容説明

瀬戸内海の真ん中に浮かぶ奇妙な小島、男爵島。そこには、得体の知れない怪物が住んでいるという噂があった。史郎と二人の少年は、ヨットで島の沖合を走っているところを突然の嵐に襲われる。三人が島へ逃げ込んだそのとき、彼らのヨットを奪って何者かが逃げ出した。それこそが噂の怪物だったのだ！　島の所有者・怪獣男爵は何を隠しているのか。等々力警部と小山田博士がタッグを組み謎に迫る、サスペンス溢れる傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[coco夏ko10角]

怪物が住んでいるという男爵島から何者かが逃走、次々と事件が。ジュブナイル、ノリは少年探偵団を思い出す。時々こういうの読みたくなるんだよなぁ。等々力警部も頑張る。

2024/08/23

[marty@もぶおん学]

天才生理学者だがモリアーティ教授よろしく悪事に走った末に死刑となった古柳男爵。3年後、彼はゴリラのような強靱な肉体を得て蘇った！ ＜怪獣男爵＞として自らを抹殺した社会への復讐を果たすべく暴れ回るのである……、奇想天外だがSF的な着想。続編ではこの怪獣男爵と金田一耕助が対峙することとなるが、本作の主人公は小山田博士という探偵趣味の物理学者と彼の息子たち。一応、等々力警部も登場する。少年ものなので活劇中心だが、随所にトリック的な仕掛けも採り入れられている。

2024/03/02

[しょうゆ]

横溝正史の少年もの。乱歩の少年探偵団シリーズと同じような王道の（？）登場人物、構成、面白さ。それにしてもゴリラ男爵っていう発想が凄いな〜。とんでもない発想の連続ですがそれが楽しい。ペスト菌まで登場するとは思わなかった。横溝正史の作品はどれも映像映えしそうなものばかり。これもぜひ映像で見たい。今の技術じゃなくて、60〜70年代の技術で作ってほしい。

2022/12/25

[コパ]

ジュブナイル物の怪奇小説。 乱歩の少年探偵団物を彷彿とさせる。

2024/04/12

[そーだ]

よ5-69

2023/06/15