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内容説明
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
職場のIT環境が整備されたことに加え、コロナ禍を経てテレワークが普及したことなどの影響もあり、メールを使ったテキストコミュニケーションはますます増えています。筆者が代表理事を務める一般社団法人日本ビジネスメール協会が行った『ビジネスメール実態調査2022』によると、ビジネスパーソンが1日に送信しているメールは平均16.27通、受信しているメールは平均66.87通です。また、メールを1通読むのにかかる時間は平均1分24秒、1通書くのにかかる時間は平均6分5秒です。これらを基に単純に計算すると、1日のメール処理にかかる平均時間は3時間12分36秒となります。
つまり、仕事の中でメールの処理に使っている時間は、予想以上に大きな割合を占めているのです。だからこそ、メール処理を効率化することは、大幅な時短につながります。目標はメール1通を「10秒で読み、3分で書く」こと。そのために必要な心構えや運用方法、テクニックを、本書では実践的に解説しています。
もちろん、速ければいいというわけではありません。メールを送ることで、望む結果(相手の反応)が得られてこそ、目的は達成されます。購入代金の振り込みを依頼するメールなら振り込みがある、書類を確認してもらうメールなら確認してフィードバックされる、営業のアポイントメントを取るメールならアポイントメントが取れる──そのような結果を最速で得られるように、相手に不快感を与えず、円滑にコミュニケーションを取ることも大切です。文字入力を速くするといった小手先のワザだけでなく、コミュニケーションそのものを効率良く進めるためのノウハウも、本書には多数盛り込んでいます。
目次
第1章 読解力を高める
必要なのは読解力/表面に現れない“真の願望”を読み取る/何でも「クレーム」だと思わない
第2章 意図を的確に伝える
メールを送ることが仕事ではない/目的が決まれば、内容が決まる/テーマや結論は冒頭に書く
第3章 開封させて、読ませる
最初の関門は開封/開封の判断材料となる「差出人名」/どんな「件名」にすると開いてもらえるか
第4章 止まる時間をゼロにする
書き始めたら止まらない/宛名で悩むのは時間の無駄/挨拶は数パターンあれば十分
第5章 入力を徹底的に効率化
単語登録で文字入力の回数を減らす/挨拶と名乗りは3秒で入力/使えるフレーズを増やす
第6章 正確さより的確さ
1秒でも速く書き、不快感がないのが正義/不快感を与えないために/日本語の正しさや敬語にとらわれない
第7章 メール処理の極意
メールは処理できるときにしか見ない/勤務時間外にメールは見ない/優先順位はつけない