内容説明
47歳から現在までケアマネを続ける著者による奮闘の記録。
・「こんなヘボマネ、見たことねえぞ!」
・ケースワーカーの生活保護”水際作戦”
・困るのは、元気すぎる認知症
・おむつ交換おばさん
・不機嫌なドクター
・パワハラと孤立 etc.
ベストセラー【日記シリーズ】第8弾!!今回も実話の生々しさ。~当年68歳、介護の困り事、おののきながら駆けつけます~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
188
『おむつ交換おばさんになったときから、一生やりたいと決めたのだ。私はこの仕事が好きだからやってきた。』とあとがきで綴られている。2000年11月に40歳を過ぎてケアマネの試験に合格した、現在68歳の作者の歩んだ歳月あれこれ。作者自身「私は優秀なケアマネジャーではない」と仰っている。確かにご自身のADHDによる環境や他者との関わりの難しさもあった。独居の我が母もケアマネさんのお世話になっている。私の知っている感じとはちょっと違いも感じるが、リアルな現実があった本作。88歳現役を目指すと言う。凄い!2022/03/03
きみたけ
125
最近ハマっている三五館シンシャの「○○日記」シリーズ。著者は38歳で介護職員、47歳でケアマネージャーになり、以来21年にわたって介護現場の最前線で奮闘してきた岸山真理子さん。「地域包括支援センター」におけるケアマネ業務、センターを辞めて次の職場に移る紆余曲折や、「居宅介護支援事務所」での業務などを記載。ハプニング連続の介護現場の大変さ、イジメやパワハラの話、それでもケアマネに誇りを持ってはたらく姿に頭がさがる思いです。2023/11/07
kou
97
ベテランのケアマネージャーが書いた職業ドキュメント本。こういった人達が、社会の見えない部分を支えていると思うと、頭が下がる想いだった。ただ医療福祉の仕事をしているからといって善人ばかりでは無い。人の悪意に、読んでいて頭がクラクラした。これがリアルなんだと思う。2021/10/17
ひさか
84
2021年7月三五館シンシャ刊。1953年生まれの岸山さんの現役ケアマネ日記。面白い。岸山さんは80歳過ぎても現役で活躍したいそうで、立派な覚悟です。見習えたらいいなと思います。2022/12/10
Ikutan
83
ケアマネさんは、介護の現場でケアプランを作り、介護を総括するというイメージだったのですが、いやいや、利用者さんのために、現場や行政機関に何度も足を運び、様々な困りごとに対応するため、日々奮闘されているんですね。筆者の岸山さんは、ADHDと不安神経症で41歳まで非正規の職場を転々としてきたとのこと。結婚し出産をしてから、一念発起。介護の現場に飛び込み、苦手だった勉強を人一倍頑張ってケアマネになられたという。自虐や失敗談を描きつつ、日々の仕事内容を楽しく紹介しています。これから、益々必要となるお仕事ですね。2022/08/20