声を限りに蝉が哭く 全部話して死にたいね!

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声を限りに蝉が哭く 全部話して死にたいね!

  • 著者名:中津燎子
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 三五館シンシャ(2013/04発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784883205097

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内容説明

「必ず生きつづけること」「やたらに他人をいじめないこと」がテーマ――。戦後65年目、戦争や国の記憶について、言わずに死ねるか!と決めた、84歳大宅賞作家からの伝言。

戦争とは、自殺のことなんだョ――今を生き、未来を背負う人たちへ、自分自身を尊んでくださいヨという大事なメソッド。私の戦争の記憶は、蝉の声に占領されっぱなしだった。いよいよ「終わりか」と感じたとき、私の全身に昭和12年に帰国してからの8年の記憶が一気によみがえり、強烈な憤怒で破裂しそうになった。「国は国民をそうまでして殺したいか!」「一度でいいから、生きて幸せになれ! と言えないものか」沸騰した鍋のふたがブッ飛ぶように私は怒鳴っていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

94
ノンフィクション作家の中津燎子さんが第2次世界大戦前後の自分の体験を描いた本。戦争へと突き進んでいく日本を醒めた目で見ていた少女時代のことが印象に残る。ロシアで生まれ育った帰国子女としての経験によって、当時の日本の危うさを見抜くことができたのだろう。海軍の兵士として死を免れ、戦争後は米軍の通訳の仕事をした中津さんの兄の晩年のエピソードが忘れがたい。お酒を浴びるように飲んで肝臓疾患で亡くなる。かっての敵国に仕えることに忸怩たる思いがあったのだろうか。2014/01/31

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