内容説明
今、あなたの体内から「腸内細菌」が家出している!
自然界との共生を忘れた人間たちに襲い掛かる自然からのシッペ返し。
腸内細菌、サンゴ、ミツバチ…3つの家出から、傲慢になった人類に起こっている逆転現象を読み解く。
・人類は健康を求めて努力しているのに、うつ病やアレルギーなどの病気が急増しているのはなぜか?
・“家出を思いとどまってもらうため、私たちはどうしたらよいのか?etc.
健康と人生を、意外な視点から見つめなおす、キセイチュウ博士渾身の書き下ろし。
家出を防げれば、健康も人生も思いどおりにいく!
――腸内細菌は、もう一人の私だった! ――
私たちの体は37兆個の細胞でできているとされていますが、私たちの腸の中には体細胞の27倍近い数の細菌が棲みついています。
遺伝子数だけでなく細胞数からみても、腸内細菌は「もう一人の私」なのです。
そして、それらの細菌の多くはヒトの腸でしか棲むことができないため、私たちが病気にならないよう、長く生きられるようにいろいろ工夫しています。
→そんな腸内細菌が家出してしまったら…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃの
2
腸内細菌は興味深いし最初の方の共生の部分なんかはとても面白かったのだが、後半になるとさっきと言ってたこと違うなあとかそれはちょっと違うのではないかと思う部分が多々あった。脳もだが、腸内細菌についても分からないことが多いのだろう。人間が世界を支配した気にはなるなということだろう。2021/06/10
ときわ
0
確かに藤田さんの言うことに一理あると思う。ただ、それは矛盾では?とか、そう決めつけるのは学者さんとしてどうよ、と引っかかる箇所があちこちにある。そしてもっと昔、寄生虫たちと共存していたころの人びとの寿命が今よりずっと短かったことについて、何の考察もないのがとても気になった。2016/09/30
Humbaba
0
自分が自発的に行った行動だとしても、それが誰にも操られていないという保証はない。その操り方が物理的なものであれば外から観測が簡単だが、自分の身体の中に入り込んで感覚を支配されてしまえば見つけるのは難しい。快不快の感覚を逆転させることができれば、自発的に普段と異なる行動を取らせることも可能となる。2016/09/09
マエコウ
0
細菌と人がいかにして共生していくか。生き物と細菌の共生関係の例は非常に読みやすい。2016/07/27
fumi
0
寄生虫の話。小学校の行事で虫下しを飲んで、翌日、出た虫を学校に持っていくと長さによってノートや鉛筆をもらえたという著者の体験談が一番印象に残った。2021/07/30