講談社+α文庫<br> 同和と銀行 ―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録

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講談社+α文庫
同和と銀行 ―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録

  • 著者名:森功【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 特価 ¥300(本体¥273)
  • 講談社(2022/11発売)
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  • ISBN:9784062813877

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内容説明

大阪府、大阪市の行政をはじめとして、警察、国税、そして芸能界までに太いパイプを持ち、バブル時代の関西圏に多大な影響力を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。三和銀行(現・三菱UFJ銀行)淡路支店取引先課長に着任した岡野義市の最大の使命は、その「同和のドン」の懐深くに飛び込むことだった――。これまで「謎」「タブー」とされてきた、メガバンクと同和団体幹部の暗部に切り込む超弩級のノンフィクション。初めて明かされる「同和のドン」とメガバンクの「蜜月」とは!

●飛鳥会事件、闇に葬られた銀行との蜜月
●たたき上げ銀行員の出世と、引き継ぎノート
●賭けゴルフ、一打150万円のパット
●エリート銀行員「排ガス自殺」の深層
●「銀行を儲けさせただけやないか」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

22
部落解放同盟飛鳥支部長・小西邦彦。大阪府、大阪市の行政だけでなく、警察、国税、芸能界にまでパイプを持ち、多大な影響力を及ぼす人物だった。後に、理事長を務めた財団法人「飛鳥会」による行政がらみの業務上横領事件で逮捕された小西、その小西と「蜜月」とも言える、深い付き合いのあったメガバンクがあった。三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)。その淡路支店の小西の窓口担当の“汚れ役”として付き合った岡野義市への取材から浮かび上がったものとは?2016/10/12

モリータ

12
◆単行本2009年、文庫2010年刊。著者はフリーのノンフィクションライター。◆飛鳥会事件で2006年に業務上横領・詐欺罪で逮捕された当地の同和団体のボス・小西邦彦と、その担当窓口だった三和銀行(現東京三菱UFJ銀行)の特異な関係性を、「汚れ役」として支店取引先課長時代から小西と深い関係を持っていた行員・岡野義市へのインタビューをもとに構成する。◆尾上縫事件などバブル期の他の事件に話が行ったりして内容がやや散漫・牽強付会なのと、小西個人の伝記の方に興味があったのでちょっと物足りなかった。角岡伸彦著に期待。2021/04/13

Åκ

9
人間の持つ醜さを表した本でした。残念な内容ですが、お金に翻弄されるのはエゴの塊なんだと思う。それは、ある意味、正直であるけど、それが正解ではないのは誰もが知っている。2019/03/19

東京には空がないというけれど・・・

7
銀行ー同和ー暴力団。この関係性が、大阪駅南口の再開発を動かし、駐車場や駐輪場の利権を貪り食い、そして、高速道路、高速鉄道の地上げを実行し、巨大な利益が銀行に転がり込む。しかし、検察が動き出すと、すべて、元暴力団員で同和の幹部に責任をなすりつける。バブル時代の裏の構図が良く分かった。半沢直樹の世界よりもえげつない世界が実在していた。再開発、巨大開発、巨大インフラ、巨大プロジェクトの裏側には、絶えず政治家、役人、そして裏社会の人間が暗躍することがわかる。金融と闇社会は紙一重である。2023/11/10

OjohmbonX

7
闇市で喧嘩に明け暮れてヤクザになり、さらに同和団体トップとして君臨した男と、貧しい漁村に生まれ唯一スーツ姿を見た銀行員に憧れ、高卒で都市銀行に入り支店長にまで出世した男が、ある種の信頼関係で結ばれて大金を動かしていく。ちょっとエモいと言えるかもしれない。一方的に反社勢力が銀行や行政を喰いものにしている、といった単純な話ではなく、お互い利用し合う関係になっている。同和団体支部長 小西邦彦は、ちょうどその間のクッション材として利害調整で機能し、三和銀行の行員 岡野義市は銀行と小西のパイプ役として機能していく。2021/02/22

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