内容説明
逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』に続く第12回アガサ・クリスティー賞受賞作 脊損の脳神経外科医の牧野は、医療テック企業役員の元指導医に依頼され、視覚を失った少女エリカへの視覚再建装置〈バーチャライト〉埋設を代理執刀する。脳内インプラント〈テレパス〉を用いたオペは成功したものの、彼女は黒い幻影に脅かされるようになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
201
第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作ということで読みました。近未来仮想現実&先端医療ミステリ・ファンタジーの佳作でした。新人賞の作品としては面白いですが、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』が凄過ぎて、本作はどうしても霞んでしまいます。 https://www.hayakawabooks.com/m/m19b2eebe1537/hashtag/47983392023/02/15
みかん🍊
93
近未来だけど10数年後にはホントにこんな世界になるのかもと思うとゲームをしないしVRとかバーチャルとか分からない間はついていけなくなるかも、しかし身障者や高齢差が快適に生活できる未来は近いし今でも医療や建設の世界で実際使われている技術でもある、前半は脳やVRの説明が難しかったが後半の真実が明らかになっていく過程は面白かった、新しい技術で快適に生活出来るそんな未来がくればいいが、悪に利用しようとする人間は出てくる、文明の利器は諸刃の剣だ、グロい描写もありいたたまれない部分もあったが希望あるラストは良かった。2023/04/21
寂しがり屋の狼さん
85
事故で脊髄を損傷しテレパスユーザーとなった脳神経外科医の牧野は、かつての恩師である森園からオペの代理執刀の依頼を受ける。記憶と視覚を失った少女エリカに視覚再建装置を埋め込む手術は無事成功したはずだったが、術後エリカは黒い影の幻を脅かされるようになる。仮想と現実のはざまで少女を翻弄する幻影の、驚愕の正体とは…第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作成。(◕ᴗ◕✿)昨年末に読み始め年を越してしまいました(笑)SF医療ミステリー?理系や医療の用語が多くて少し読み辛いかな。2023/01/03
美紀ちゃん
74
アガサ・クリスティー賞を受賞していたので、読んでみた。 特殊設定ミステリー。 仮想空間。先端医療。 Vバース。バーチャルな世界。 パボット→ガンダムっぽい。 近未来の話。 近い将来、こんなことが現実的になっていくのだろうか、すごい。 思考?テレパスで、脳外科手術ができる。 SF?×医療ミステリー×バトルもの? なんだかすごかった。2023/01/12
オーウェン
61
Vバースやらテレパスやら、前半で世界観や設定を説明するためかなり読まされる。 そこからエリカという少女を救うため医療チームが取り組んでいくが、その後に殺人事件が。 犯人当てはさほど練られてはいないが、やはりVバースで起こるアクション。 冒頭であったアクションにはしっかりと意味があった。 でもこれミステリというより、ほとんどSFだな。2023/05/04
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